宝の山

水源の森百選

大雨が降ると災害がおこることがあります。
森に目を向けると土の保水力・樹木の有無などが 災害になる原因の一つにあげられます。
国土の7割の「森」に関心をもつことも わすれないようにしたいですね。

出典

森林を守り、育てること、また、水と一体になった森林空間の利用施設を整備するなど、維持されてきた森林を紹介し理解を深めるために林野庁は水源の森百選を選定しました。

北海道・東北

奧定山渓国有林水源の森
所在地 北海道札幌市南区定山渓
森林の状況 面積:15,500ha
標高:500~1,200m
森林の種類:天然林100%
主な樹種:トドマツ・エゾマツ・ナラ・セン等(針葉樹50% 広葉樹50%)
林齢:90~150年
制限林の指定:
支笏洞爺国立公園 昭和24年
水源かん養保安林 昭和46年
レクリエーションの森(風景林) 昭和48年
水源の状況 種類:ダム貯水(豊平峡ダム)
利用状況:水道343,000戸 約853,000人、洪水調整、発電用水を供給
水源の流量:153,889m3/日
地域の概況 奧定山渓国有林は、札幌市の南西部豊平川豊平峡ダム上流に位置し、同じ豊平川定山渓ダム上流に位置する西定山渓国有林と併せて、札幌市182万人の上水道の85%を供給しており、全域が「支笏洞爺国立公園」に含まれた水源かん養保安林で「緑のダム」として重要な役割を担っているところです。
この水源の北部には、北海道で最初の本格山岳ハイウェイと称される国道230号線が横断しており、各所で一望されることから、景観に配慮した森林づくりが進められています。
当地区の周辺には各種の観光施設が整備されており、都市近郊にありながらも自然にあふれるエリアであることから、四季折々の自然を楽しむべく多くの人々が訪れています。

亀田川水源の森
所在地 北海道函館市亀田中野町、亀田大森町、赤川町、水元町、陣屋町
森林の状況 面積:3,260ha
標高:100~300m
森林の種類:天然林100%
主な樹種:ブナ・ミズナラ・ダテカンバ・イタヤカエデ・トドマツ・スギ(針葉樹65% 広葉樹35%)
林齢:5~100年
制限林の指定:
水源かん養保安林 大正13年
鳥獣保護区 昭和33年
自然景観保護地区 昭和48年
保健保安林 昭和60年
水源の状況 種類:ダム貯水(新中野ダム、笹流ダム)
利用状況:水道70,000戸 172,000人
水源の流量:5,475m3/日
地域の概況 道南の最高峰、横津岳(1167m)を源とする亀田川の上流にある亀田水源の森は、函館市民の生活に欠かすことの出来ない重要な水源の森で、明治22年に日本人が最初に設計監督をした水道施設の水源として笹流ダムが完成しました。
亀田水源の森は環境保全機能の高い森林であることを踏まえて、伐採は除伐、間伐にとどめて、皆伐を行わずに水源かん養機能を高めるための森林整備を実施してきました。また、集水区域内の私有地を買収して林地化を進めた函館市の取組に対して、平成6年度に国土庁から水源功労者の表彰を受けました。
笹流ダム、新中野ダムの前広場は、様々な木々や芝生で覆われ、市民に古くから赤川水源地として親しまれ、森林浴や川遊びなど1年を通じて多くの市民が利用しています。また、夏には森林やダムの重要性をPRする「水と緑の祭典」が開催されています。

当別水源の森
所在地 北海道石狩郡当別町字青山奧
森林の状況 面積:15,256ha
標高:200~1,100m
森林の種類:人工林20% 天然林80%
主な樹種:ミズナラ・イタヤカエデ・トドマツ・カバノキ(針葉樹20% 広葉樹80%)
林齢:1~80年
制限林の指定:
水源かん養保安林 昭和47年
水源の状況 種類:流水(当別川)、ダム貯水(青山ダム)
利用状況:水道8,333戸 21,468人、農業用水8.3ha
水源の流量:7,289m3/日
地域の概況 豊かな自然環境を有する区域内には森の恵みを受け、大自然を満喫し、森林とのふれあいを通じて、自然と共に生きる心を培う場所として「道民の森」と名付けた日本一の規模を誇る森林レクリエーション空間が整備され、平成12年には271,300人もの人が訪れています。
人工林は複層林に誘導し、天然林は育成天然林施業が実施されています。これまでも、「水源地域森林総合整備事業」、「生活環境保全林整備事業」、「保安林改良事業」、「特定保安林整備緊急治山事業」等により整備を進めてきましたが、将来に向けて良質な水の安定的供給を継続するために、平成5年度から「水源森林総合整備事業」により荒廃した森林の整備や水土保全施設の総合的な整備を進めて、水源かん養機能の高い「もりづくり」を行っています。

青垣の山
所在地 青森県東津軽郡平内町大字外童子字滝ノ沢
森林の状況 面積:1,800ha
標高:250~750m
森林の種類:人工林60% 天然林40%
主な樹種:ヒバ・ブナ(針葉樹70% 広葉樹30%)
林齢:8~100年
制限林の指定:
土砂流出防備保安林 昭和33年
保健保安林 昭和56年
水源の状況 種類:流水(清水川)
利用状況:水道3,769戸 約12,000人 農業用水 120戸 351ha 病院、学校、工場で利用
水源の流量:153,889m3/日
地域の概況 昭和40年代までの大規模な伐採により、洪水災害時には大きな打撃を受けてきましたが、この様な状態を危惧した「宗教法人大和山」がこの土地を所有し、その後、森林地域総合整備事業を含め森林整備を積極的に進めた結果、鬱蒼と茂る「青垣の山」が蘇り、今では住民にとって欠かせない森となりました。
当地は青森県のほぼ中央にあり、平内町の重要な集水地域となっており、区域内には、ヒバ、ブナが多く自生し、四季折々の姿が美しい、水と緑が豊かな森です。

町民の森
所在地 青森県三戸郡田子町大字田子字川代ノ上
森林の状況 面積:1,510ha
標高:220~800m
森林の種類:人工林80% 天然林20%
主な樹種:スギ・アカマツ・カラマツ・コナラ(針葉樹80% 広葉樹20%)
林齢:10~50年
制限林の指定:
水源かん養保安林 昭和31年
保健保安林 昭和53年
水源の状況 種類:湧き水
利用状況:水道1,790戸 約6,100人 下流へ農業用水を供給
水源の流量:3,170m3/日
地域の概況 青森県南部、十和田湖の南東側に位置する馬淵川の源流域にあり、区域の中心には町のシンボルである大黒森があり、古くから信仰の対象にもなっています。山頂からの360°のパノラマは雄大で、ヤマツツジの群生地もあり、観る者を魅了します。
また、水源地下流の川ではイワナやヤマメの姿を見ることが出来ます。

焼石連峰水源の森
所在地 岩手県胆沢郡胆沢町若柳字生出山
森林の状況 面積:4,122ha
標高:350~950m
森林の種類:天然林100%
主な樹種:ブナ・ナラ(広葉樹100%)
林齢:192年
制限林の指定:  
栗駒国定公園 昭和43年  
森林生態系保護地域 平成6年
水源の状況 種類:ダム貯水(石渕ダム)  
利用状況:水道1,543戸 約4,800人、農業用水10,913戸 9,646ha、発電用水を供給  
水源の流量:16,150,000万m3(ダム総貯水量)
地域の概況 奥羽山系の焼石岳を主峰とする焼石連峰南部胆沢川の源流にあり、穀倉地域である胆沢平野の農業用水の他、水道用水や発電用水等を供給し、地域住民の生活を支えています。この一体の森林は、日本海型から太平洋側への移行帯における優れたブナ林として保護され、自然が豊富に残された地域として全国的に高い評価を受けています。
古くから自然豊かで、優れたブナ林であるこの一帯は、平成6年、林野庁によって栗駒山・栃ヶ森山周辺森林生態系保護地域に指定され、永続的に保全されることになりました。最近では、「胆沢ダム水資源のブナ原生林を守る会」の発足等、自然保護を巡る動きが活発化しています。

早池峰水源の森
所在地 岩手県遠野市 大迫町 川井村
森林の状況 面積:5,463ha
標高:700~1,914m
森林の種類:天然林100%
主な樹種:アオモリトドマツ・ヒバ・ブナ(針葉樹20% 広葉樹80%)
林齢:145年~170年
制限林の指定:  
自然環境保全地域 昭和50年  
早池峰国定公園 昭和57年  
鳥獣保護区(特別保護地区) 昭和63年  
森林生態系保護地域 平成5年
水源の状況 種類:流水(閉伊川、稗貫川)、ダム貯水(石渕ダム)  
利用状況:水道1,000m3/日、工業用水21,600m3/日、発電用水1,400kw  
水源の流量:17,250,000m3(ダム総貯水量)
地域の概況 北上山地最高峰の早池峰山、閉伊川(へいがわ)と稗貫川(ひえぬきがわ)の源流にあり、生活用水の他、農業用水や漁業施設の水を育んでいます。南面は切り立つ急斜面、北面は穏やかな山腹面が広が り、日本で唯一この峰に自生するハヤチネウスユキソウをはじめ、ナンブトラノオ等、稀産種、南限種等、高山植物の宝庫となっています。
早池峰山は、古くから信仰の霊山として崇められてきました。そのため、高山植物をはじめ、アオモリトドマツ、ヒバ、ブナ等の鬱蒼とした原生林を主体に、貴重な自然が多く残された地域になっており、周辺には、山岳博物館や各種森林レクリエーション施設があり、県内外から年間18万人もの登山客や観光客が訪れます。

沼ヶ森水源の森
所在地 宮城県栗原郡栗駒町沼倉東沼ヶ森
森林の状況 面積:130ha
標高:200~660m
森林の種類:人工林90% 天然林10%
主な樹種:スギ・アカマツ・カラマツ・コナラ(針葉樹91% 広葉樹9%)
林齢:10~60年
制限林の指定:  
水源かん養保安林 昭和31年
水源の状況 種類:ダム貯水(栗駒ダム)  
利用状況:農業用水5,325戸 4,857ha  
水源の流量:3,672m3/日
地域の概況 「沼ヶ森水源の森」は、宮城県北部の栗駒山南東山麓の標高200~660mに位置し、ダム上流の水源造成を目的として、長年にわたってスギ等の造林が行われた結果、130haの森林の人工林率は89%に達しました。 また、水源かん養保安林指定地において水源地域緊急整備・保安林改良事業により、昭和63年から継続して複層林造成を実施しており、これまで41haの整備を行っております。
本地域は、国定公園“栗駒山”に指定され、中腹には「世界谷地原生花園」と呼ばれる湿原が広がり 、ミズバショウ・ニッコウキスゲ等の高山植物が5月~9月まで見ることが出来ます。また、ブナ原生林や渓谷・「行者滝」等の景勝地、駒ノ湯温泉やコテージ・オートキャンプを楽しんだり、新緑・紅葉の見所となっており、年間55万人が訪れます。

谷山水源の森
所在地 宮城県柴田郡村田町足立字カケス塒
森林の状況 面積:828ha
標高:150~430m
森林の種類:人工林66% 天然林34%
主な樹種:スギ・アカマツ・イヌブナ・コナラ(針葉樹66% 広葉樹34%)
林齢:8~88年
制限林の指定:  
水源かん養保安林 昭和3年  
県自然環境保全地域 昭和48年
水源の状況 種類:ダム貯水(村田ダム)  
利用状況:水道690戸 2,760人、農業用水900戸 800ha  
水源の流量:95,040m3/日
地域の概況 「谷山水源の森」は,宮城県南部の村田町にあります。蔵王連邦東部の標高150mから430mの丘陵で、白石川、阿武隈川をへて太平洋に注ぐ荒川の水源地域になっています。樹齢100年から150年のアカマツや植栽されたスギなどの針葉樹、イヌブナやコナラなどの広葉樹でおおわれた828ヘクタールの森林には貴重な動植物も生息し、水源かん養保安林や宮城県の自然環境保全地域に指定されています。また、谷山水源の森には、めずらしい自然の石橋(しゃっきょう)もあります。 村田町は、仙台市のすぐ南にあり、江戸時代は仙台,山形間の交通の要衝として栄えました。現在は、モータースポーツなどで賑わうスポーツランドSUGOが町内にあります。谷山水源の森の一角には,野外活動センターがあり、ハイギングコースも整備されています。

大滝沢国有林
所在地 秋田県雄勝郡稲川町東福寺字大滝沢
森林の状況 面積:318.9ha
標高:250~600m
森林の種類:天然林100%
主な樹種:アカマツ・ブナ・ミズナラ・ホオノキ(針葉樹1% 広葉樹99%)
林齢:200年前後
制限林の指定:
水源かん養保安林 昭和3年
水源の状況 種類:湧水、ため池貯水(東福寺溜め池)
利用状況:水道2,800戸12,000人、農業用水140戸88.9ha、生活用水312戸1,354人
水源の流量:259m3/日
地域の概況 秋田県の南東部、雄物川の支流の黒沢川上流にあり、稲川町に供給するすべての水道水を賄うと共に、農業用水等を下流の集落に供給しています。古くから水源かん養林として大切に守られてきたため、450種以上の植物が存在し、全国的にも極めて珍しい標高の低い場所にある天然ブナ林をもつ生態系豊かな森です。

白神山系水沢川源流の森
所在地 秋田県山本郡峰浜村水沢
森林の状況 面積:3,361ha
標高:430~900m
森林の種類:人工林31% 天然林69%
主な樹種:ブナ・スギ(針葉樹31% 広葉樹69%)
林齢:10~300年
制限林の指定:
水源かん養保安林 昭和41年
水源の状況 種類:湧水、ダム貯水(水沢ダム)利用状況:水道757戸 2,780人、農業用水318戸605ha、生活用水647戸2,356人
水源の流量:64,000m3/日
地域の概況 白神山系水沢山を水源とする地域で、地元峰浜村住民の水道水の他、農業用水を供給しています。世界遺産に登録された白神山地自然遺産地域に接した、今もあまり人の入ることのない森林で、3,000ha余りの区域の3分の2が樹齢100年以上といわれる、直径100cm以上のブナで占められています。水沢山を源として流れる水沢川は、標高差963mと急峻な川で、水量の増減が激しいため、古くから住民が森を大切にし、水源かん養が図られてきました。

七滝水源かん養保安林
所在地 秋田県仙北六郷町大字東根字七瀬
森林の状況 面積:251.3ha
標高:200~800m
森林の種類:人工林46% 天然林54%
主な樹種:スギ・ブナ・ミズナラ(針葉樹40% 広葉樹60%)
林齢:2~66年
制限林の指定:
水源かん養保安林 明治30年
水源の状況 種類:流水(七滝川)
利用状況:農業用水920戸1,035ha、生活用水20戸60人
水源の流量:233,000m3/日
地域の概況 奥羽山脈の七滝山を源する七滝川上流にあり、広域的に農業用水を供給しており、住民に欠かすことのできない緑の財産となっています。水源の森としての歴史は古く、明治30年に水源かん養保安林に指定されました。六郷町には、名水百選に選ばれた「六郷湧水群」があり、この水源としも貴重な存在となっています。

不動沢水源林
所在地 山形県山形市大字上宝沢字王地向
森林の状況 面積:410ha
標高:400~1,200m
森林の種類:人工林56% 天然林44%
主な樹種:スギ・カラマツ・ミズナラ・ブナ(針葉樹56% 広葉樹44%)
林齢:5~90年
制限林の指定:
水源かん養保安林 昭和27年
土砂流出防備保安林 昭和43年
蔵王国定公園 昭和38年
水源の状況 種類:流水(不動沢)
利用状況:水道250戸 1,100人、農業用水205戸65.7ha、生活用水205戸920人
水源の流量:6,632,000m3/日
地域の概況 250千人の人口を抱える山形市の上水道全体計画取水量は42,500m3/日となっており、その約2割にあたる7,500m3をこの不動沢水源林が担っています。
また、十分な水量と水質の良さには定評があります。
一方、下流の馬見ヶ崎川は、灌漑面積2,400haを超える村山地方最大の灌漑河川として、地域の農業を支えています。 また、不動沢は蔵王連峰の4登拝路の第1登拝路にあたり、登拝路脇には多くの史跡があります。

月山行人清水の森
所在地 山形県西村山郡西川町大字水沢字行人清水
森林の状況 面積:1,114ha
標高:400~1,000m
森林の種類:人工林45% 天然林55%
主な樹種:スギ・ミズナラ・ブナ(針葉樹41% 広葉樹59%)
林齢:30~80年
制限林の指定:
水源かん養保安林 平成6年
水源の状況 種類:湧き水、流水(水沢川)
利用状況:水道1,714戸 9,068人、農業用水58ha
飲料用として利用 ①「月山自然水」1,000本/日(1㍑ボトル換算)
②「地ビール」 年間製造量200k㍑
水源の流量:18,227m3/日
地域の概況 昭和60年に環境庁の名水百選に「月山山麓湧水群」が選定され、現在は平成4年度に西川町が設立した第3セクター「西川町総合開発(株)」において「月山自然水」として製造販売されています。
また、平成8年度に完成した月山銘水館において「地ビール月山」が平成10年4月より販売開始され、町おこしの一翼を担っています。
また、この森は人々との関わりが古く、霊峰月山の裾野に位置することもあり、多くの出羽三山信仰の行者や信者たちが、この森の登山道を通って月山山頂へ向かいました。
寒河江川の支流である清流水沢川には、岩魚やニジマス、ヤマメを求めて県内外から多くの釣り人が訪れます。さらに、この森は山菜やキノコの宝庫としても知られています。「月山行人清水の森」は、月山山麓に降る雪や雨を蓄える緑のダムです。

水源の森 高清水
所在地 福島県南会津郡南郷村大字界字長池沢口
森林の状況 面積:52ha
標高:810m
森林の種類:天然林100%
主な樹種:コナラ・ミズナラ・アカマツ(針葉樹10% 広葉樹90%)
林齢:20~50年
制限林の指定:
干害防備保安林 昭和63年
保健保安林 昭和63年
水源の状況 種類:湧き水、流水(阿賀野川)
利用状況:水道3施設 300人 農業用水47戸 41ha
水源の流量:1,400m3/日
地域の概況 南郷村は、四季折々にすばらしい表情を見せてくれる自然と、奥会津の歴史・文化を今に伝えています。水源の森高清水のある高清水自然公園は、自然の地形を巧みに生かし、自然と人との調和を大切に、遊歩道やキャンプ場などの施設が整備されており、子供からお年寄りまで楽しむことができます。公園近くのヒメサユリの群生地は、花期にはヒメサユリの花で一面ピンク色になり、県内外から多くの人が訪れています。 村内にはこのほかに、高山植物が群生する宮床湿原があり、春から秋にかけて多くのハイカーを楽しませてくれています。県内有数の豪雪地でもあり、村内のスキー場にはスキーやボードを楽しむ多くの人が訪れています。

蓋沼水源の森
所在地 福島県大沼郡会津高田町大字八木沢字七窪 他
森林の状況 面積:102ha
標高:460~550m
森林の種類:人工林15% 天然林85%
主な樹種:スギ・アカマツ・コナラ・クヌギ(針葉樹40% 広葉樹60%)
林齢:20~70年
制限林の指定:  
天然記念物(蓋沼の浮島) 昭和31年  
干害防備保安林 昭和61年  
保健保安林 昭和61年
水源の状況 種類:流水(古潟沼)  
利用状況: 農業用水233戸 200ha、生活用水233戸 250人  
水源の流量:350m3/日
地域の概況 会津平野を一望できる高台にあり、県の天然記念物「蓋沼の浮島」を中心に大小3つの沼がある矢木沢の源流に当たる森で、生活用水や農業用水を供給しています。  蓋沼の浮島には、原始のままの湿原植物が保存され、珍しい動植物を見ることができ、自然観察には格好の場所となっています。
森林と沼の自然を生かし、蓋沼、古潟沼、大久保池、三角池と林内を散策できる遊歩道や、多目的に利用できる学習舎、野外ステージ、アスレチックス、キャンプ場、森林レクリェーション施設が充実しています。林内では、オオルリ、ウグイス、キジ等の野鳥や、リスやウサギ等の動物の他、モリアオガエル、ハッチョウトンボ等の珍しい生物を見ることができます。

遠藤ヶ滝水源の森
所在地 福島県安達郡大玉村大字玉ノ井字前ヶ岳
森林の状況 面積:402ha
標高:800~1,400m
森林の種類:天然林100%
主な樹種:アカマツ・カラマツ・ブナ・ミズナラ(針葉樹64% 広葉樹36%)
林齢:38~104年
制限林の指定:  
磐梯朝日国立公園 昭和25年  
水源かん養保安林 昭和45年
水源の状況 種類:流水(阿武隈川)  
利用状況: 農業用水450戸 3,000ha、生活用水1,500戸 4,500人、工業用水を大玉第一工場団地15工場へ供給  
水源の流量:52,000m3/日
地域の概況 安達太良山麓の、ブナやミズナラを主体にした、杉田川源流にある森で、農業用水や生活用水等を供給しています。源流部には遠藤ヶ滝とその下流の三日月滝を含め、大小48もの滝が連なり、隣接する「県民の森」は野外レクレ-ションの場として、年間20万人を超す利用者で賑わっています。磐梯朝日国立公園内に含まれ、「県民の森」に隣接しているので、景観保全に努めた森林管理がおこなわれております。福島森林管理署によって全体が管理され、自然公園法、森林法に基づき、適切に管理するため、定期的に巡視がおこなわれています。

関東

八溝水源の森
所在地 茨城県久慈郡大子町上野宮小寺崎
森林の状況 面積:730ha
標高:325~1,022m
森林の種類:人工林90% 天然林10%
主な樹種:スギ・ヒノキ・ブナ・ミズナラ(針葉樹90% 広葉樹10%)
林齢:15~200年
制限林の指定:  
水源かん養保安林 昭和28年  
奥久慈県立自然公園 昭和28年
水源の状況 種類:渓流(八溝川)、表流水(クサレ沢)  
利用状況:水道 520戸 1,800人、 農業用水170戸 20ha、  
水源の流量:1,500m3/日
地域の概況 茨城県の最北部、県内最高峰の八溝山を源流とする水源林で、生活用水や農業用水を供給しています。山頂近くには「八溝五水」と呼ばれる湧水群があり、名水百選に選ばれています。また、山頂付近に広がる100~200年生のブナ、ミズナラ等の原生林は、八溝山冷温帯性植物群落保護林で、周辺を含めて奥久慈県立自然公園に指定されています。八溝山は県内有数の観光地で、休日にはハイカーや家族連れが訪れ、山頂近くの湧き水群では水をくむ人が列を作ったり、天然林を散策したりする姿が見られます。山頂の展望台からは日光、那須連山をはじめ、阿武隈高地、太平洋等が見渡せます。また、日輪寺周辺にはキャンプ場やバンガローがあります。

入山・細野水源の森
所在地 栃木県宇都宮市福岡町字入山
森林の状況 面積:290ha
標高:200~600m
森林の種類:人工林75% 天然林25%
主な樹種:スギ・ヒノキ・コナラ・クリ(針葉樹75% 広葉樹25%)
林齢:13~87年
制限林の指定:
宇都宮県立自然公園 昭和35年  
土砂流出防備保安林 昭和41年  
干害防備保安林 昭和48年  
保健保安林 昭和54年  
宇都宮森林公園 昭和54年
水源の状況 種類:流水(赤川)、ダム貯水(赤川ダム)  
利用状況: 農業用水155戸 126ha、  
水源の流量:17,861m3/日
地域の概況 この地域は時折干ばつに悩まされていましたが、赤川ダムが昭和46年に完成してからは水が安定的に供給されるようになり、豊かな農作物に恵まれています。水を育むこの森は、県立自然公園と宇都宮市森林公園に指定されており、山腹や渓流を保護する治山工事も実施されるなど大切に守られています。
また、市民に森林の働きを認識してもらうため森林体験教育の場として提供しています。区域全体が、県立公園に指定され、サイクリングや少年自然の家等の施設があります。また、区域のうち国有林の部分は、自然観察教育林に指定されています。四季それぞれに見所のあるこの森には、ハイキングや森林浴のために多くの人が訪れています。

高原山水源の森
所在地 栃木県塩谷郡塩谷町大字上寺島字荻の目境1614 他
森林の状況 面積:492ha
標高:600~1,795m 森林の種類:人工林70% 天然林30%
主な樹種:スギ・ヒノキ・ブナ・ミズナラ(針葉樹70% 広葉樹30%)
林齢:47年
制限林の指定:  
水源かん養保安林 昭和27年  
自然環境保全地域 平成4年
水源の状況 種類:湧き水、ダム貯水(東荒川ダム)
利用状況: 農業用水126ha、発電用水を供給  
水源の流量:65,000m3/日
地域の概況 栃木県の北西部にそびえる日光連山の高原山の西南斜面にあり、関東平野を流れる那珂川の源流の一つ、東荒川の水源となっていているのが高原山水源の森です。広葉樹を主とした天然林と、整備された人工林によって構成された森は、野生動植物の宝庫となっています。
水源かん養機能を高めると同時に、森林の裸地化を避けるため、択伐を主体とした施業を実施する等、森林と渓流が一体となった自然景観を保持するための森林管理が行われています全国名水百選に選ばれた「尚仁沢湧水」の水を求め、各地から多くの人が訪れており、周辺のキャンプ場や県民の森での野外活動や森林浴で賑わいます。

七千山水源の森
所在地 栃木県黒磯市百村字深山
森林の状況 面積:1,196ha
標高:800~1,900m
森林の種類:天然林100%
主な樹種:ブナ・ミズナラ・ダケカンバ(広葉樹100%)
林齢:67~107年
制限林の指定:  
水源かん養保安林 明治37年  
自然環境保全地域 昭和48年  
保健保安林 昭和52年
水源の状況 種類:流水(那珂川)、ダム貯水(深山ダム)
利用状況:水道3,500戸 80,000人、 農業用水3,500戸 4,331ha、発電用水を供給
水源の流量:388,000m3/日
地域の概況 栃木県と福島県の県境にある三本槍岳、朝日岳当に源を発する、那珂川の支流である大川と、その支流の大沢を源流とする深山ダムの集水域1,196haの地域です。区域内はブナ、ミズナラ、ダケカンバ等の100年生の大木の自然林が林立し、各所でニホンザルの群が見られ、ニホンカモシカも確認できる、自然豊かな森です。全域が水源かん養保安林、大部分が保健保安林に指定されており皆伐が控えられています。
区域内には、大川、大沢、小渕沢等の渓流があり、ヤマメ、イワナ、カジカ等の魚の宝庫となっていて、春から秋には多くの釣り人が訪れます。10月上旬には、ナナカマド、ウルシなどが色づき始め、約1ヶ月間、紅葉を楽しむことができます。

桐生川源流林
所在地 群馬県桐生市梅田町4・5丁目
森林の状況 面積:2,300ha
標高:270~1,030m
森林の種類:人工林85% 天然林15%
主な樹種:スギ・ヒノキ・ナラ・ケヤキ・カンバ(針葉樹80% 広葉樹20%)
林齢:5~150年
制限林の指定:
水源かん養保安林 昭和27年
土砂流出防備保安林 昭和27年
水源の状況 種類:流水(桐生川)ダム貯水(桐生ダム)
利用状況:水道9,633戸 農業用水、工業用水、発電用水、洪水調節に利用
水源の流量:15,300m3/日
地域の概況 区域内は、昭和61年に「森林浴の森日本百選」にも選ばれており、周辺には様々なハイキングコ-スが設定されています。
また、桐生川の渓谷は市街地から30分程度と近いため、秋の紅葉シ-ズンには多くの写真愛好家が、モミジやツガのコントラストを求めて当地を訪れます。
かつて「西の西陣、東の桐生」と称された織都・桐生では、桐生川の清く冷たい流れを利用した友禅流しが、冬の風物詩でした。現在では、夏の期間中に復活されており、当時の様子を垣間見ることができます。

赤城水源の森
所在地 群馬県利根郡利根村大字利根字赤城原
森林の状況 面積:553ha
標高:900~1,800m
森林の種類:人工林77% 天然林23%
主な樹種:カラマツ・スギ・モミ・ブナ・クリ・ミズナラ(針葉樹74% 広葉樹26%)
林齢:1~105年
制限林の指定:
土砂流出防備保安林 昭和58年
保健保安林 平成7年
水源の状況 種類:流水(赤城川)
利用状況:水道770戸 3,100人、農業用水 260戸 630ha、生活用水 780戸 3,100人、
消化水槽 250ヶ所で利用
水源の流量:35,000m3/日
地域の概況 林内は、治山事業で実施した生活環境保全林となっており、遊歩道が整備されています。交通の便が良く、レクリエ-ションの場として森林浴、渓流遊び、山菜やきのこ狩りなど、早春から晩秋まで多くの家族連れが訪れる森林となっています。
また、県道沼田大間々線と沼田赤城線が交わる川沿いに南郷温泉「しゃくなげの湯」が平成13年10月にオ-プンしました。

奧利根水源の森
所在地 群馬県利根郡水上町大字藤原字田代
森林の状況 面積:608ha
標高:900~1,500m
森林の種類:天然林100%
主な樹種:ブナ・ヒバ・カラマツ・カエデ・ダケカンバ・ナナカマド(針葉樹5% 広葉樹95%)
林齢:100~300年
制限林の指定:
水源かん養保安林 昭和45年
保健保安林 昭和58年
水源の状況 種類:渓流水(湯ノ小屋川)ダム貯水(奈良俣ダム)
利用状況:生活用水 25,060,000人 農業用水、工業用水として68工場へ供給
水源の流量:216,000m3/日
地域の概況 区域内には、俳人水原秋桜子が命名した11の滝が連なる「照葉峡」やブナ林内の湿原には氷河時代の残存植生であるヒメカイウの群生などが見られます。
また、9つの遊歩道や管理車道、駐車場などが整備され、水源かん養機能を高めるための森林整備の展示林や各種治山ダムなどの施設が見学できるように配置されています。
夏のキャンプ、秋には「関東の奥入瀬」と呼ばれる紅葉の景色が格別で、多くの行楽客が訪れています。
なお、県道水上・片品線は冬期閉鎖となるため、通行できるのは6月1日から11月中旬までとなります。

日本水の森
所在地 埼玉県大里郡寄居町大字風布字大村蕪外
森林の状況 面積:70ha
標高:120~580m
森林の種類:人工林80% 天然林20%
主な樹種:スギ・ヒノキ・カエデ・ヤマモミジ(針葉樹80% 広葉樹20%)
林齢:10~55年
制限林の指定:
県立長瀞玉淀自然公園 昭和26年
土砂流出防備保安林 平成3年
水源の状況 種類:湧き水、流水(風布川)
利用状況:水道 210戸 630人、農業用水 62戸 12ha、「日本水」に利用30本/日 (1㍑換算)
水源の流量:225m3/日
地域の概況 埼玉県北西部の荒川の支流、風布川の源流にあり、下流の寄居町に生活用水と農業用水を供給しています。区域内には、名水百選に選ばれた「風布川・日本水」という湧き水があり、この水源としても重要な森です。また、住民から募集したアイデアをもとに、自然との共生を目的とした「日本の里づくり事業」も行われており、湧き水周辺の清掃・水生植物の保全・生活排水を直接川へ流さないための浄化槽の設置・水源涵養機能を高める間伐等が行われ、水源と流域住民の関わりが深まっています。

城峰神の泉水源の森
所在地 埼玉県児玉郡神泉村大字矢納字東神嶺
森林の状況 面積:230ha
標高:600~900m
森林の種類:人工林83% 天然林17%
主な樹種:スギ・ヒノキ・トチノキ(針葉樹84% 広葉樹16%)
林齢:9~80年
制限林の指定:  
水源かん養保安林 昭和15年
県立上武自然公園 昭和29年
水源の状況 種類:湧き水、流水(神流川)、ダム貯水(下久保ダム)
利用状況:水道 90戸 250人、「神乃泉水」に利用60,000本/日(1㍑換算)首都圏に水道水を供給
水源の流量:200m3/日
地域の概況 この地域は、昔から植林が盛んで人工林が多く、きめ細かな手入れがなされているため、美しい森林が保たれています。特に昭和63年度からは、水源地域緊急整備事業で集中的に整備されました。また、平成6年から県は「100年の森づくり事業」に着手し、林令の高い森林の造成や、樹種変換、針葉樹と広葉樹を混成させる混交林の造成、ビオトープの整備等に努めています。城峰山中中腹からの湧き水は、古来から神前に供える「御神水」として、周辺住民に大切にされてきました。最近では「神乃泉水」として商品化されたこと等によって、利用者が年々増加しています。

清和県民の森
所在地 千葉県君津市豊英字東口
森林の状況 面積:1,113ha
標高:150~278m
森林の種類:人工林40% 天然林60%
主な樹種:スギ・ヒノキ・コナラ・スダジイ(針葉樹40% 広葉樹60%)
林齢:2~80年
制限林の指定:
水源かん養保安林 昭和49年
保健保安林 昭和59年
水源の状況 種類:ダム貯水(三島ダム、豊英ダム)
利用状況:農業用水4,333戸 1,723ha
水源の流量:329,000m3/日
地域の概況 「清和県民の森」は、房総半島の尾根を形成する高宕山、鹿野山、大塚山などに囲まれた、小糸川流域の最上流部にある三島ダムと豊英ダムの水源林で、下流域の農業用水と工業用水を供給しています。本来の自然植生であるスダジイ、タブなどの常緑広葉樹と薪炭林の名残であるコナラ、クヌギなどの落葉広葉樹並びにスギ、ヒノキの人工針葉樹林がモザイク状に展開しており、優れた自然環境を保つとともに、多くの動植物の宝庫となっています。県内では数少ない清流を持つ森林の特性を活かして、レクリェーションや森林教育の場として広く活用され、年間35万人の入園者があります。

東京水道水源林
所在地 東京都西多摩郡奥多摩町 山梨県塩山市・北都留郡丹波山村及び小菅村
森林の状況 面積:21,628ha
標高:500~2100m
森林の種類:人工林30% 天然林70%
主な樹種:スギ・ヒノキ・カラマツ・ブナ・ミズナラ・シオジ・ツガ
林齢:1~300年  
制限林等の指定:   
水源かん養保安林 明治31年
土砂流出防備保安林 明治31年
保健保安林 昭和52年
秩父多摩甲斐国立公園 昭和25年
鳥獣保護区(特別保護地区) 昭和59年
水源の状況 種類:貯水(小河内貯水池)
利用状況:水道5,900,000戸 11,570,000人  
水源の流量:1,450,000m3/日(羽村取水堰地点)
地域の概況 多摩川の上流域に広がる東京水道水源林は、良好な森林を保護・育成することにより、安定した河川流量の確保及び東京都の重要な水ガメである小河内貯水池(奥多摩湖)の保全を目的としています。その範囲は、東京都の西部、奥多摩から山梨県にまたがり、東西約31km、南北約20kmに及んでいます。また、水源林内の散策や動植物の観察等をとおして、森林のはたらきや自然環境の大切さを理解していただけるよう、3つの地域に「水源地ふれあいのみち」を整備しています。さらに、水源はもとより地球環境に配慮した森づくりを進める取組を確かなものにするため、平成13年(2001)2月には環境マネジメントシステムに関する国際規格である「ISO14001」の認証を取得しました。
明治34年(1901)、多摩川上流域の森林の荒廃を憂(うれ)いた東京府が、御料林を譲り受けて営林事業を開始しました。明治43年(1910)からは、東京市が東京府にかわって水源かん養林を経営することとなりました。以後、民有林を順次買収するなどして面積を広げ今日に至っています。水道水源林の管理を始めてから平成13年で100周年を迎えました。

奥多摩町川乗水源林
所在地 東京都西多摩郡奥多摩町氷川
森林の状況 面積:432ha
標高:800m
森林の種類:人工林96% 天然林4%
主な樹種:スギ・ヒノキ・ミズナラ・カエデ(針葉樹95% 広葉樹5%)
林齢:10~60年
制限林の指定:
秩父多摩国立公園 昭和25年
土砂流出防備保安林 昭和43年
水源かん養保安林 昭和57年
水源の状況 種類:流水(川乗谷)
利用状況:水道2,510戸7,217人
水源の流量:9,331m3/日
地域の概況 川乗谷の沢水は、地元住民の上水道に利用され、安定したおいしい水を供給しています。また、水源林内の百尋の滝は、雨の降らない日が何日も続いた後でも、水量があまり減りません。これらは、周辺の森林の「水源涵養機能」が優れていることの証と言えるでしょう。
百尋の滝は奥多摩随一の名爆で、川乗山への登山コースより臨むことができます。川乗山は、雲取山や遠く奥秩父の峰々、富士山までの展望が開け、季節の彩りを楽しむハイカー達で賑わっています。また、周辺は、都指定天然記念物の日原鍾乳洞をはじめ、渓流釣り場、キャンプ場、温泉などの観光スポットが点在し、都心からの気軽な行楽地として人気があります。

檜原村都民の森水源林
所在地 東京都西多摩郡檜原村数馬
森林の状況 面積:197ha
標高:1,000~1,500m
森林の種類:人工林59% 天然林41%
主な樹種:スギ・ヒノキ・ブナ(針葉樹70% 広葉樹30%)
林齢:40年以上
制限林の指定:
水源かん養保安林 大正7年
秩父多摩国立公園 昭和25年
保健保安林 平成3年
水源の状況 種類:流水(秋川)
利用状況:水道246,000人
「都民の森」へ供給
水源の流量:50m3/日
地域の概況 奥多摩の名峰・三頭山(標高1,527.5m)に源を発した水は、地域住民のほか、森を訪れる多くの都民に利用されています。清涼な水は、時には、岩肌を一気に落ちる落差35mもの三頭大滝となるなど、美しい渓相を見せながら、秋川、多摩川を経て東京湾に注ぎます。
豊かな自然の中で、ハイキング、バードウォッチング、川遊び、キャンプを愉しみ、温かいもてなしの食事処や民宿でヤマメの塩焼き、こんにゃく、山菜などの料理に舌鼓を打ち、温泉で都会の疲れを癒す……。檜原村は、山里の風情が残り、豊かな森林の恵みを全身で感じることのできる、都内で数少ない地域のひとつです。

東丹沢県民の森
所在地 神奈川県愛甲郡清川村宮ヶ瀬字丹沢山 他
森林の状況 面積:1,824ha
標高:400 ~1500m
森林の種類:人工林29% 天然林71%
主な樹種:スギ・ヒノキ・ブナ・モミ・ケヤキ(針葉樹54% 広葉樹46%)
樹齢:1~250年
制限林の指定:
国定公園丹沢大山 昭和40年
土砂流出防備保安林 昭和43年
保健保安林 昭和55年
水源かん養保安林 昭和56年
水源の状況 種類:ダム貯水池(宮ヶ瀬ダム)
利用状況:水道7,400,000人 発電用水を供給
水源の流量:1,300,000m3/日
地域の概況 丹沢山地の東側、中津川上流にあり、豊富で良質な水を宮ヶ瀬ダムへ供給しています。「かながわの美林50選」にも選ばれているモミ、ブナ、ケヤキ等の林があり、区域一帯は豊かな自然に恵まれ、クマ、シカ、クマタカ等の多くの野生鳥獣が生息しています。

横浜市有道志水源かん養林
所在地 山梨県南都留郡道志村
森林の状況 面積:2,868ha
標高:750 ~1,680m
森林の種類:人工林43% 天然林57%
主な樹種:スギ・ヒノキ・ナラ・ブナ(針葉樹43% 広葉樹57%)
林齢:1~300年
制限林の指定:
土砂流出防備保安林 昭和7年
水源かん養保安林 昭和26年
水源の状況 種類:流水(道志川)
利用状況:水道1,250,000戸3,300,000人
水源の流量:172,800m3/日
地域の概況 山梨県東部、道志村にあるこの水源林は、良質な水道水を確保するため、横浜市が保全管理を行っており、良好な水質と豊富な水量を誇る水源林が育成されています。 道志川河川パトロールや人工林保育作業を道志村に委託し、地域へ雇用の機会を提供しています。道志渓谷の見所やレクリエーション施設が多数あり、訪れる人で賑わっています。

足柄・桧山水源林
所在地 神奈川県南足柄市矢倉沢字桧山
森林の状況 面積:118ha
標高:620 ~940m
森林の種類:人工林48% 天然林52%
主な樹種:スギ・マツ・ケヤキ・コナラ(針葉樹48% 広葉樹52%)
林齢:62年
制限林の指定:
水源かん養保安林 昭和46年
水源の状況 種類:流水(酒匂川)
利用状況:流域に農業用水を供給 水道11,700戸38,000人
水源の流量:15,500m3/日
地域の概況 神奈川県の南西部、酒匂川支流の狩川の流域にあり、南足利市の水道施設へ良質な水を供給しています。
この一体は、昭和の初期から官公造林によって1,000haを越える規模で育成されたもので、水源林としての機能をより向上させるために、地域の市町で組織される組合が、森林の一部を立木のまま買い取り、保育管理を行っています。

中部

朝日スーパーラインふるさとの森
所在地 新潟県岩船郡朝日村大字三面字三面山
森林の状況 面積:4,022ha
標高:200 ~700m
森林の種類:天然林100%
主な樹種:ブナ・ナラ・トチ(広葉樹100%)
林齢:200年
制限林の指定:  
磐梯朝日国立公園 昭和25年  
水源かん養保安林 昭和41年
水源の状況 種類:ダム貯水(三面ダム)  
利用状況:水道7,914戸32,654人、農業用水1,320戸 1,217ha、発電用水、洪水調整に利用
水源の流量:3,196,800m3/日
地域の概況 朝日連峰の以東岳に発する三面川の源流付近の、新潟県朝日村山形県朝日村を結ぶ朝日ス-パ-ライン沿いにあり、生活用水と農業用水等を供給しています。樹齢200年以上といわれるブナを主体とした天然広葉樹林で、ニホンカモシカ等の貴重な動植物が生息しています。日本有数の豪雪地帯で、水源かん養機能を高度に発揮している森です。
良好な自然環境の維持造成を図るため、国土保全林や自然維持林として位置付けており、併せて「朝日村郷土の森」を設定し、生態系に留意した森林管理をおこなっています。朝日スーパーライン沿いには、自然を活用した公園やキャンプ場が整備されています。付近には、古く慶長の頃に日本一の生産を誇ったといわれる鳴海金山跡や、落差55mの瀑布、鈴ヶ滝等があり、新緑や紅葉の時期には家族連れでにぎわいます。

ありみね
所在地 富山県上新川郡大山町有峰字村川谷割
森林の状況 面積:4,447ha
標高:1,100~2,000m
森林の種類:人工林12% 天然林88%
主な樹種:ブナ・スギ・カラマツ(針葉樹12% 広葉樹88%)
林齢:20~140年
制限林の指定:
水源かん養保安林 大正15年
保健保安林 昭和57年
水源の状況 種類:ダム貯水(有峰ダム)
利用状況:水道105,400戸320,000人、農業用水10,400戸 10,000ha、発電用水を供給
水源の流量:1,370,000m3/日
地域の概況 森林の管理は、昭和33年に北陸電力㈱から森林の委譲を受けた県が担当しており、毎年、水源かん養等の公益的機能増進を目的とした森林施業を実施しています。
有峰ダムから上流の森林は全域、水源かん養保安林に指定されていて、現在も計画的に治山事業が実施されています。
有峰周辺は県立自然公園に指定されています。ダムサイトの猪根平は国民休養地として整備され、ビジターセンター、芝生広場、バーベキュー広場、テニスコート、展望台、遊歩道等があります。宿泊施設としては有峰青少年の家のほか、有峰湖の西岸にキャンプ場があります。
登山基地として有名な折立は有峰湖の少し奥にありますが、薬師岳や奥黒部に向かう登山者で賑わいを見せています。折立にはキャンプ場と駐車場が整備され、夏山シーズンには有峰口から折立まで路線バスが運行されています。
有峰へは富山、岐阜の両県を結ぶ有峰林道(有料、6月上旬~11月上旬)を使います。

利賀ふれあいの森
所在地 富山県東礪波郡利賀村坂上東山外
森林の状況 面積:204ha
標高:500~1,000m
森林の種類:人工林52% 天然林48%
主な樹種:スギ・ブナ・ミズナラ(針葉樹49% 広葉樹51%)
林齢:0~190年以上
制限林の指定:
土砂流出防備保安林 昭和12年
水源かん養保安林 昭和57年
水源の状況 種類:流水(庄川)
利用状況:水道4戸30人、農業用水12戸 3ha、生活用水 45戸 172人
水源の流量:36m3/日
地域の概況 区域内上部の天然林は、開発や伐採をしないで保全管理されており、下部のスギ人工林は、保育を中心に計画的に施業を行っています。また、治山事業が積極的に行われています。
また、中腹にある「鸛の貴水」とよばれる湧水は、樹齢600年のカツラの大木と300年のサワグルミの根元から1年中こんこんと湧き出しています。
かつては、この森を峠越えの旅人が頻繁に往来し、「鸛の貴水」は貴重な水飲み場として利用されていました。今では、森林生態学習舎や遊歩道等も整備され、住民の憩いの場となっています。
また、この森は、「そばの郷」と友好提携しているネパールとの国際交流の場にもなっています。周辺の「瞑想の郷」「合掌文化村」「世界演劇祭(利賀フェスティバル)」等と一体となって、年間10万人もの人々に利用されています。

赤祖父山のブナ林
所在地 富山県東礪波郡井口村東西原外13ヶ村入会赤祖父
森林の状況 面積:138ha
標高:400~1,000m
森林の種類:天然林100%
主な樹種:ブナ・ミズナラ(広葉樹100%)
林齢:約300年
制限林の指定:
水源かん養保安林 明治31年
保健保安林 昭和54年
水源の状況 種類:ため池貯水(赤祖父ため池)、流水(小矢部川)
利用状況:農業用水436戸 427ha、生活用水 21戸 100人
水源の流量:864m3/日
地域の概況 300年以上前の加賀藩の時代に森林が荒廃し、水争いがたびたび起こったので、山に入ることが固く禁じられ、村では水の管理と禁令を破るものがでないよう見張りをして山を守り続け、現在も大切に保全・管理されています。
ため池周辺は、村民の憩いの場として東屋やパットゴルフ場等が整備されています。また、豊かな水をたたえるため池は、県内有数のヘラブナの釣り場として知られ、週末には県内外から訪れる釣り客たちで賑わっています。

小原山水源の森
所在地 石川県石川郡白峰村字白峰
森林の状況 面積:207ha
標高:520~1,010m
森林の種類:人工林56%、天然林44%
主な樹種:スギ・ミズナラ・トチノキ・ミズキ(針葉樹55%、広葉樹45%)
林齢:約10~80年
制限林の指定:
白山国立公園 昭和37年
土砂流出防備保安林 昭和55年
水源かん養保安林 平成5年
水源の状況 種類:ダム貯水(手取川ダム)、流水(手取川)
利用状況:水道223,000戸 958,000人、農業用水5,726戸 27,500ha、発電用水を供給
水源の流量:2,850,000m3/日
地域の概況 石川県南部の最高峰白山を源流とする県下最大の一級河川(手取川)の上流に位置する「小原山」の森は県の水瓶、手取川ダムの重要な水源地となっています。また、当地区は、白山国立公園内にあり、隣接する村営キャンプ場と共に潤いのある自然環境を提供しています。

宝達山水源の森
所在地 石川県羽咋郡押水町字宝達
森林の状況 面積:500ha
標高:500~637m
森林の種類:人工林50%、天然林50%
主な樹種:スギ・ブナ・ミズナラ・コナラ・シデ・オニグルミ(針葉樹65%、広葉樹35%)
林齢:45年
制限林の指定:
水源かん養保安林 明治33年
保健保安林 昭和58年
水源の状況 種類:流水(宝達川)
利用状況:簡易水道69戸 222人、農業用水210戸 308ha、生活用水100戸 400人
水源の流量:129,000m3/日
地域の概況 能登半島の付け根にあり、能登の最高峰である宝達山を源流とする宝達川流域で、下流域に水道水や農業用水等を供給しています。
宝達山は花崗岩が風化したもろい地質で、昔は下流の田畑が土砂で埋没したこともあり、宝達川は「天井川」となっています。
このため、明治以降は森林の伐採を禁止し、治山事業等により土砂の流出防止や水源かん養を図ってきました。
山頂からの眺望はすばらしく、晴れた日には、遠く白山や立山連峰を望むことができます。また、「山の龍宮城」と呼ばれている休憩施設や遊歩道等が整備されており森林レクレーションや自然教育の場として利用されています。

八ヶ峰水源の森
所在地 福井県遠敷郡名田庄村字染ヶ谷
森林の状況 面積:370ha
標高:600m
森林の種類:人工林65% 天然林35%
主な樹種:スギ・ヒノキ・ブナ・クヌギ・ナラ(針葉樹65% 広葉樹35%)
林齢:30~100年
制限林の指定:
水源かん養保安林 明治30年
保健保安林 昭和57年
水源の状況 種類:流水(南川)
利用状況:農業用水100戸40ha、生活用水350戸 1,300人
水源の流量:1,300m3/日
地域の概況 福井県の最南端、若狭地域最大の河川である南川の源流に位置し地域住民の大切な生活用水となっています。
また、水源の森の麓にはキャンプ場が整備されており、広く森林浴の森として開放しています。

九頭竜国民休養の森
所在地 福井県大野郡和泉村角野
森林の状況 面積:112ha
標高:420~1,010m
森林の種類:人工林25% 天然林75%
主な樹種:スギ・ブナ・ナラ(針葉樹25% 広葉樹75%)
林齢:40~70年
制限林の指定:
水源かん養保安林 明治43年
なだれ防止保安林 明治43年
奧越高原県立自然公園 昭和30年
水源の状況 種類:流水(九頭竜川)
利用状況:生活用水165戸 520人
水源の流量:285,000m3/日
地域の概況 県下最大の河川である九頭竜川の源流付近に位置しており、県下北部の市町村に生活用水を供給しています。
また、山裾の森は、オートキャンプ場や国民宿舎が整備されており年間を通じて人と自然のふれあいの場となっています。

上根来水源の森
所在地 福井県小浜市上根来39号字大谷
森林の状況 面積:283ha
標高:340~931m
森林の種類:人工林61% 天然林39%
主な樹種:スギ・ブナ・トチノキ・ナラ(針葉樹61% 広葉樹39%)
林齢:17~70年
制限林の指定:
水源かん養保安林 昭和30年
水源の状況 種類:流水(遠敷川)
利用状況:農業用水246戸135ha、生活用水221戸 876人
水源の流量:475m3/日
地域の概況 福井県西南部、小浜市から東南に約16キロ離れた上根来集落の上流に位置し小浜市の農業用水や生活用水を供給しています。
下流には、森で蓄えられた水が名水百選に選ばれた「鵜の瀬の水」としてよく知られています。

御岳昇仙峡水源の森
所在地 山梨県甲府市御岳町字舞台 他
森林の状況 面積:6,438ha
標高:1,100 ~2,598m
森林の種類:人工林49% 天然林51%
主な樹種:カラマツ・ミズナラ、シラカバ(針葉樹72% 広葉樹28%)
林齢:40~150年
制限林の指定:
水源かん養保安林 明治42年
秩父多摩甲斐国立公園 明治25年
鳥獣保護区(特別保護地区) 明治40年
水源の状況 種類:流水(富士川)、ダム貯水(荒川ダム)
利用状況:水道75,000戸240,000人、洪水調整に利用
水源の流量:159,000m3/日
地域の概況 日本一の渓流美と賞される名勝、御岳昇仙峡の上流にあり、甲府市民を中心に24万人の大切な水源林として、公益性を重視した森林管理が行われてきました。また、市民参加の森づくり活動や「森と湖に親しむつどい」等の催しが毎年行われています。

笛吹川水源の森
所在地 山梨県東山梨郡三富村上釜口字芦毛山 他
森林の状況 面積:5,027ha
標高:1,000 ~2,591m
森林の種類:人工林26% 天然林74%
主な樹種:コメツガ・シラベ・ブナ・カエデ(針葉樹78% 広葉樹22%)
林齢:10~220年
制限林の指定:
水源かん養保安林 大正14年
秩父多摩甲斐国立公園 昭和25年
鳥獣保護区(特別保護地区) 昭和40年
水源の状況 種類:流水(笛吹川)、ダム貯水(広瀬ダム)
利用状況:水道5,400戸18,500人、農業用水7,800戸 2,216ha
水源の流量:323,000m3/日
地域の概況 山梨県北東部、秩父山系の国師ヶ岳と甲武信ヶ岳を源とする富士川水系笛吹川の源流部で、果樹王国山梨を代表するぶどうやもも等の果樹地帯への灌漑用水と、下流部に水道水を供給している森です。この奥秩父は「深林と渓谷の美」といわれ、標高約2,600mの最上部までコメツガ、シラベ等を主とする針葉樹林が広がります。また、西沢渓谷等、滝や渓谷が美しく、秩父多摩甲斐国立公園にも指定されています。

小金沢水源の森
所在地 山梨県大月市七保町瀬戸字小金沢土室
森林の状況 面積:3,873ha
標高:600 ~1,900m
森林の種類:人工林49% 天然林51%
主な樹種:カラマツ・ブナ(針葉樹51% 広葉樹49%)
林齢:10~130年
制限林の指定:
水源かん養保安林 昭和28年
小金沢山自然保護地区 昭和47年
小金沢土室自然保護地区 昭和48年
小金沢渓谷景観保存地区 昭和48年
水源の状況 種類:流水(葛野川)、ダム貯水(深城ダム計画)
利用状況:水道25,640戸70,460人、相模湖(神奈川県)へ供給
水源の流量:100,000m3/日
地域の概況 山梨県東部の大月市の北端、相模川の源流にあり、県東部地域の飲料水や、神奈川県の水がめである相模湖の水源になっています。上流には国内最大級の出力を誇る葛野川揚水発電所(水力発電の一種)のダム、及び下流には水道用水を主目的とする深城ダムを建設中で、これらのダムへ多量の水を供給する森として、森林の機能の充実が図られています。区域内は、豊かな自然が残され、なかでも樹齢130年、樹高30mのシオジの美林が33haあり、「やまなしの森100選」に選ばれています。

横川山
所在地 長野県岡谷市横川山
森林の状況 面積:1,750ha
標高:1,300 ~1,930m
森林の種類:人工林90% 天然林10%
主な樹種:カラマツ・アカマツ・トウヒ・ヒノキ・ミズナラ(針葉樹90% 広葉樹10%)
林齢:20~40年
制限林の指定:
土砂流出防備保安林 明治45年
水源かん養保安林 昭和28年
土砂崩壊防備保安林 昭和31年
水源の状況 種類:流水(横河川)、伏流水
利用状況:上水道6,000t/日(表流水)、農業用水 681戸 154ha
水源の流量:17,320m3/日
地域の概況 長野県中央部にある諏訪湖へ流入する天竜川水系の横河川上流にある横川山は江戸時代末期ころから製紙業の隆盛に伴う燃料供給のための薪炭として乱伐が繰り代され、昭和20年ころにはほとんどの森林が刈り尽くされてしまいました。
戦後、国の施策として国土の保全、緑化の推進、資源の造成が叫ばれるようになり、昭和24年より水源林造成事業を制度化し積極的に事業の推進を図り、昭和26年以来40ha/年を越える造林事業を実施し、昭和32年には官行造林、昭和36年からは公団造林、市単水源かん養造成事業等に取り組み、従来の薪炭材主体の林業から治山治水等公益的機能を有し、景観的にも優れた森林に生まれ変わりました。現在では、横川山運営委員会が独自で管理し、年間約100haの割合で間伐等の森林施業を行い、岡谷市もこれらの経費を助成しています。治山事業としても、年間約50haの保安林整備事業等を導入しています。

千曲川源流の森
所在地 長野県南佐久郡川上村大字大深山
森林の状況 面積:2,743ha
標高:1,600 ~2,590m
森林の種類:人工林60% 天然林40%
主な樹種:カラマツ・シラビソ・トウヒ・ミズナラ(針葉樹60% 広葉樹40%)
林齢:30~120年
制限林の指定:
水源かん養保安林 大正2年
水源の状況 種類:流水(千曲川)
利用状況:水道 1,270戸 4,800人、農業用水 700戸 166,722ha
水源の流量:110,000m3/日
地域の概況 長野、山梨、埼玉の3県にまたがる甲武信ヶ岳を発する、信濃川水系の千曲川源流にあり、川上村に農業用水を中心に供給しています。
高冷地にある川上村は、レタスの1戸当たりの生産額日本一を誇る、高原野菜の生産を主な産業とする村で、この水源の森が村の農業を支えています。
また、かつてはカラマツの苗木生産も行われ、各地の水源林造成にも使われ、「カラマツのふるさと」としても知られています。
戦後植林されたカラマツの占める割合が多く、それらについては、保育や複層林の造成を進めています。奥地はシラビソ等の原生林で覆われ、適切に管理されています。
この森で育まれた水は、廻り目平水源で集水され、川上村や流域市町村に農業用水や水道水として安定的に供給されており、下流域では、高原野菜の産地が形成されています。
区域内には、保健休養林の「金峰ふれあいの森」が整備されており、近隣には、首都圏の自治体の休養施設も多くあり、森を訪れる人が年々増加しています。

奥裾花
所在地 長野県上水内郡鬼無里村大字おさで入
森林の状況 面積:2,130ha
標高:1,000 ~1,500m
森林の種類:人工林40% 天然林60%
主な樹種:トウヒ・シラビソ・スギ・カラマツ・ブナ・ミズナラ(針葉樹40% 広葉樹60%)
林齢:10~124年
制限林の指定:
水源かん養保安林 明治30年
水源の状況 種類:湧き水(大清水)、流水(裾花川)、ダム貯水(裾花ダム、奧裾花ダム)
利用状況:水道 680戸 1,995人、農業用水 200戸 300ha、生活用水100戸 300人長野市の上水道を供給(人工の76%)
水源の流量:(大清水水源)780m3/日、(奧裾花ダム)30,000m3/日
地域の概況 奥裾花は、全国でも有数のブナの原生林があり、昔から人の手が入ることなく多くの動植物の安住の地になっており、多くの野生鳥獣や清流にはイワナも生息しています
奥裾花にある2つの水源のうち、一つは大清水水源と呼ばれる裾花川支流の湧き水で、水質がよく水量も豊富で鬼無里村の水道水と農業・生活用水として利用されています。もう一つは裾花川源流で、「日本の自然百選」にも選ばれた奥裾花渓谷を滝となり瀬となり、美しい渓谷美をつくり出す清流として流れた後、下流域の長野市民36万人の水道水として供給されています。
さらに、奥裾花には猿の水飲み場といわれる沢、奇岩千畳敷、幻夢洞等の奇勝地が数多く見られます。昭和39年にはミズバショウの大群生地が発見され、大切に守られています。
この奥裾花一帯は現在、林道の整備により春の新緑から秋の紅葉にかけて豊かな自然とのふれあいを求め、多くの観光客が訪れています。

青少年の森
所在地 岐阜県山県郡伊自良村大字長滝
森林の状況 面積:53ha
標高:100 ~696m
森林の種類:人工林45% 天然林55% 主な樹種:スギ・ヒノキ・アカマツ・コナラ(針葉樹69% 広葉樹31%)
林齢:7~99年
制限林の指定:
土砂流出防備保安林 明治31年  
保健保安林 昭和52年
水源の状況 種類:溜池貯水(伊自良湖)
利用状況:水道 1,037戸 3,357人、農業用水 230戸 118ha
水源の流量:12,000m3/日
地域の概況 岐車市の北、伊自良村の北部、長良川の支流の伊自良川の源流にある水源林で、水道水や農業用水を供給しています。この一帯は、砂礫の厚い沖積層に覆われているため、流水が伏流し、村の南端で湧き出すので、慢性的な水不足により農業ができませんでした。このため、終戦後から水源林の造成が精力的に進められ、人工溜池を整備し、現在では農業が飛躍的に発展しています。レクリ工-ション空間の「青少年の森」も整備され、多くの利用があります。「青少年の森整備事業」として、休憩舎等の森林空間エリアの整備を実施し、平成5年度からは「生活環境保全林整備事業」として、荒廃した森林の整備や天然林の改良、遊歩道の設置等を行っており、総合的な整備が進められています。「青少年の森」には、伊自良キャンプ場や森林学習展示館、野鳥の森等が整備され、野外活動や森林教育の場として多くの人の利用があります。また、毎年10月10日に解禁になる伊自良湖のワカサギ釣りも有名です。

馬瀬黒石水源の森
所在地 岐阜県益田郡馬瀬村大字黒石
森林の状況 面積:373ha 標高:700 ~1,500m
森林の種類:人工林56% 天然林44%
主な樹種:スギ・ヒノキ・コナラ・ミズナラ(針葉樹95% 広葉樹5%)
林齢:8~68年
制限林の指定:  水源かん養保安林 昭和44年
水源の状況 種類:流水(馬瀬川)、ダム貯水(岩屋ダム)
利用状況:水道 198戸 716人、農業用水 50戸 33ha、東海3県及び名古屋市の水道水を300万人に供給(岩屋ダム)
水源の流量:4,692m3/日
地域の概況 岐阜県の中央部よりやや北、木曽川水系馬瀬川の上流部にあり、下流域の水道水や農業用水の他、東海3県及び名古屋市にも水を供給する、中京圏の水かめといわれる森です。この森から流れ出る水は「岐阜県の名水」の一つにも選ばれたおいしい水で、村独自の「清流による村おこし」に取り組み、地域ぐるみで森林と清流を育んでいます。水源の森から流れる馬瀬川は、アユ釣りのメッカとしても知られています。  森林の管理にあたっては、昭和48年、全国の市町村に先駆けて「水源かん養基金」を発足させ、村独自の補助金で、造林や下刈り等の森林整備を行い、また小中学校の学校林を利用した児童生徒の森林愛護教育にも力を注いできました。こうした取り組みが評価され、平成7年3月22日、国土庁から「水の郷」として認定を受けました。

大浅柄山水源の森
所在地 岐阜県郡上郡八幡町西乙原
森林の状況 面積:79.6ha
標高:400 ~720m
森林の種類:人工林100%
主な樹種:スギ・ヒノキ(針葉樹100%)
林齢:31~35年
制限林の指定:
土砂流出防備保安林 昭和36年
県立自然公園奧長良川 昭和44年
水源の状況 種類:流水(長良川)
利用状況:水道 262戸 1,157人
水源の流量:6,000m3/日
地域の概況 岐阜県の中央部、長良川の上流の、「水の郷」として知られる八幡町にある森です。かつてこの山は、焼き畑や薪炭林として利用され、現金収入源の宝の山でした。その後、石油による燃料革命や経済成長と共に山が放置され、雨が降れば谷は濁流になり、止めば干上り、水争いもたびたび起こりました。
そのような中で、「経済性の高い山に育てたい」「住民の働く場にしたい」という願いから植林が行われ、今では年間を通じて豊かな水が育まれ、水利の便の悪かった美並村に水道水を供給しています。近くの八幡町市街は水と踊りの域下町として知られ、お盆の頃には「郡上踊り」で多くの人々で賑わいます。また、町内には名水百選に選ばれた「崇姦諒」があります。

天子の森
所在地 静岡県富士宮市佐折
森林の状況 面積:360ha
標高:600 ~1,335m
森林の種類:人工林70% 天然林30%
主な樹種:スギ・ヒノキ・モミ・コナラ・ヤマモミジ(針葉樹70% 広葉樹30%)
林齢:10~80年
制限林の指定:
水源かん養保安林 昭和46年
水源の状況 種類:地下水、湧き水
利用状況:水道740戸 2,311人
水源の流量:1,658m3/日
地域の概況 この森の植林の歴史は古く、明治37年に日露戦役記念林を設け、婦人会や小学生も動員した植林が昭和10年まで続きました。今では、下刈りなどは住民のボランティア活動等で行われています。
区域内には、遊歩道や田貫湖、オートキャンプ場などがあり、森林とのふれあいを求めて年間25万人が訪れる自然環境に恵まれた地域です。

天城山水源の森
所在地 静岡県田方郡天城湯ヶ島町字桐山 静岡県賀茂郡河津町梨本
森林の状況 面積:293ha
標高:949 ~1,210m
森林の種類:人工林7% 天然林93%
主な樹種:ヒノキ・ブナ(針葉樹11% 広葉樹89%)
林齢:58~202年
制限林の指定:  
富士箱根伊豆国立公園 昭和30年  
水源かん養保安林 昭和36年  
保健保安林 昭和56年
水源の状況 種類:湧き水
利用状況:水道3,084戸 9,392人、農業用水193戸 33.9ha
水源の流量:154,000m3/日
地域の概況 天城山のほぼ中央にあり、北斜面は狩野川源流に、南斜面は河津川の源流となって、水道水や農業用水を供給しています。特に良質の水が得られることから、特用林産物のわさび生産が盛んで、日本を代表する産地としても有名です。天然のブナ林が残る自然豊かな森で、一部は「昭和の森・天城山自然休養林」に指定され、年間10万人以上が訪れます。森林の管理においては、水源かん養機能を高めるため、120年伐期の複層林を造成しています。また、一部の森林については伐採を禁止しています。

函南原生林
所在地 静岡県田方郡函南町桑原字大樹立
森林の状況 面積:223ha
標高:550 ~840m
森林の種類:天然林100%
主な樹種:カシ・ケヤキ・ブナ(広葉樹100%)
林齢:140年
制限林の指定:
土砂流出防備保安林 昭和3年
富士箱根伊豆国立公園 昭和30年
保健保安林 昭和46年
水源かん養保安林 平成2年
自然環境保全地域 平成5年
水源の状況 種類:湧き水 利用状況:農業用水 650戸 170ha
水源の流量:109m3/日
地域の概況 この森は温帯林と暖帯林の接点に当たり、他種類の樹木が生育し、大木が多く見られます。藩政時代から「生立木は絶対に伐らない」という施業方針のもと、厳重に保護されてきました。そのため、原生林の様相を今でも保持していて、樹齢700年といわれるブナの巨木もあります。
富士箱根伊豆国立公園に指定されており、周辺に生活環境保全林や遊歩道等が整備されていることから、年間を通じて大勢の観光客が訪れます。

段戸裏谷原生林
所在地 愛知県北設楽郡設楽町大字田峯字段戸
森林の状況 面積:127ha
標高:1,000m
森林の種類:人工林4% 天然林96%
主な樹種:ブナ・モミ・ツガ・ヒノキ(針葉樹76% 広葉樹 24%)
林齢:73~267年
制限林の指定:  
愛知高原国定公園 昭和45年  
保健保安林 昭和52年
水源の状況 種類:ダム貯水(矢作ダム)
利用状況:水道 364,900戸 1,163,000人、農業用水 24,000戸 9,000ha、発電用水(9ヶ所)、工業用水を供給(145工場)
水源の流量:1,730,000m3/日
地域の概況 愛知高原国定公園内にある、段戸川の源流域で、水道水や農業用水の他、発電用水や工業用水等、多目的に水が利用されています。この一帯は樹齢200年を超えるブナ、モミ、ツガを主体とする温帯性の天然林があり、学術的に貴重な森であるため「裏谷原生林」として施業期限を加えて保護されています。
「段戸モミ-ツガ植物群落保護林」を中心とする天然林は、開発や伐採を控え、利用上危険な木の除去をおこなう程度とし、貴重な自然資源と風致保護に努めています。 なお、人工林は森林の保健休養機能等の高度発揮及び周辺の天然林との調和を図るため、広葉樹を植栽して、混交林に誘導しています。

愛知県民の森
所在地 愛知県南設楽郡鳳来町門谷字鳳来寺
森林の状況 面積:572ha
標高:120 ~730m
森林の種類:人工林41% 天然林59%
主な樹種:ヒノキ・スギ・マツ・カシ・シイ・コナラ(針葉樹74% 広葉樹26%)
林齢:10~75年
制限林の指定:
鳥獣保護区(特別保護地区) 昭和41年
愛知高原国定公園 昭和44年
水源かん養保安林 昭和55年
保健保安林 昭和57年
水源の状況 種類:流水(宇連川)
利用状況:水道 185,000戸 645,000人、農業用水 14戸 1.2ha
水源の流量:26,000m3/日
地域の概況 「愛知県民の森」は、豊川用水の水源である宇連川の源流地域です。この森ではぐくまれた水は、下流の鳳来町、豊川市、豊橋市などに水道水や工業用水、及び農業用水として供給されています。
「愛知県民の森」には、管理・宿泊棟「モリトピア愛知」をはじめ、キャンプ場などの宿泊施設が整備されています。周辺には、断崖絶壁と巨岩奇岩からなる天然記念物の鳳来寺山、鳳来峡の湯谷温泉、阿寺の七滝など観光名所が多数あります。

近畿

西教山水源の森
所在地 三重県阿山郡大山田村大字平田字西教
森林の状況 面積:165ha
標高:250 ~682m
森林の種類:人工林84% 天然林16%
主な樹種:スギ・ヒノキ・アカマツ・(針葉樹約100%)
林齢:9~61年
制限林の指定:
土砂流出防備保安林 昭和43年
保健休養保安林 昭和58年
水源の状況 種類:湧き水
利用状況:水道 92戸 320人、農業用水 16戸 2.4ha
水源の流量:5,400m3/日
地域の概況 三重県西部の伊賀盆地の東端、淀川流域服部川支流東出川の上流、西教山の西南斜面の森で、下流域に水道水や農業用水を供給しています。この森の一部は「千歳の森」として整備され、永久に伐採することなく村民参加の育林で巨木の森をつくることを目的とした、「大山田村千歳の森条例」によって守られています。一画には、「わんぱくの森」や「日中友好の森」が設置され、林業体験学習等さまざまに利用されています。

比叡山の森林
所在地 滋賀県大津市坂本本町 他
森林の状況 面積:1,677ha
標高:300 ~800m
森林の種類:人工林76% 天然林24%
主な樹種:スギ・ヒノキ・マツ・モミ・その他(針葉樹47% 広葉樹53%)
林齢:1~300年
制限林の指定:
天然記念物比叡山鳥類繁殖地 昭和5年
史跡延暦寺境内 昭和9年
風致地区 昭和12年
琵琶湖国定公園 昭和25年
水源の状況 種類:流水(四ッ谷川、大宮川 他)
利用状況:水道 約100戸 500人 農業用水 約400戸 125ha そのた消防用水等
水源の流量:100,000m3/日
地域の概況 琵琶湖の南西岸に位置する山岳仏教の霊場、比叡山は四ツ谷川と大宮川の源流部に当たる一帯の山で、下流域に生活用水や農業用水を供給すると共に、琵琶湖の水源としても重要です。1,200年の昔から霊山として仰がれ、区域内には樹齢300年を越えるスギの巨木も見られます。また、近年では自然歩道が整備されるなど都市近郊林として広く親しまれています。

上の荘の森
所在地 滋賀県伊香郡西浅井町大字山門
森林の状況 面積:624ha
標高:150 ~650m
森林の種類:人工林59% 天然林41%
主な樹種:スギ・ヒノキ・マツ・その他(針葉樹59% 広葉樹41%)
林齢:20~80年
制限林の指定:
土砂流出防備保安林 昭和26年
水源かん養保安林 昭和30年
水源の状況 種類:流水(大浦川)
利用状況:水道 約250戸 1,100人 農業用水 約200戸 170ha
水源の流量:367m3/日(簡易水道取水量)
地域の概況 琵琶湖の北端部に注ぐ大浦川の源流にあり、下流の集落に水道水を供給しています。昔から町唯一の水源の森として、また、薪炭林等の生活を支える森として住民によって適切に管理されてきました。さらに県内でも数少ない湿原を抱え、そこに生息するミツガシワの群落等の貴重な植物や寒地性昆虫の宝庫でもあることから、その清流を育む水源としても重要な森になっております。

与保呂水源の森
所在地 京都府舞鶴市大字与保呂小字大滝
森林の状況 面積:425ha
標高:120 ~665m
森林の種類:人工林50% 天然林50%
主な樹種:アカマツ・スギ・ヒノキ・ケヤキ・コナラ・シデ・ミズナラ(針葉樹50% 広葉樹50%)
林齢:1~90年
制限林の指定:
水源かん養保安林 明治40年
土砂流出防備保安林 昭和13年
水源の状況 種類:ダム貯水(桂貯水池、岸谷貯水池)
利用状況:水道5,400戸 19,000人 農業用水240戸 150ha
水源の流量:6,000m3/日
地域の概況 舞鶴市から南東へ5km、与保呂川の源流にある森林で、下流の与保呂集落の生活用水や農業用水、また舞鶴市の水道水としても供給されています。
かつて軍功であった舞鶴市では、明治31年にこの森を源とする軍用水道の建設が始まり、明治33年には桂貯水池が、同38年には岸谷貯水池が完成し、水の安定供給のために森林保全に努めてきました。そのため現在では、針葉樹と広葉樹の大径木が生い茂る美しい森となっています。
与保呂浄水場一体は、緑と水が織りなす景観が人に安らぎを与え、レクリエーションや行楽の場として賑わい、幼稚園や小学校の遠足コースともなっています。

武地谷水源の森
所在地 京都府北桑田郡京北町字黒だ小字武地
森林の状況 面積:202ha
標高:400 ~900m
森林の種類:人工林43% 天然林57%
主な樹種:モミ・スギ・ヒノキ・コナラ・リョウブ(針葉樹43% 広葉樹57%)
林齢:14~97年
制限林の指定:
水源かん養保安林 昭和53年
水源の状況 種類:流水(上桂川)
利用状況:水道164戸 431人
水源の流量:99.9m3/日
地域の概況 京都盆地の北、桂川の支流の一つの大堰川の源流にあり、上黒田地区に水道水を供給しています。この一体は平安遷都に際して禁裏の御杣御料地に定められ、室町初期には造林が始まったという、日本の林業の中でも極めて古い歴史を持つ林業地帯です。
武地谷の最上流部は、「京都の自然200選」にも選ばれている雲取山であり、登山道等が整備されており、下流にある常照皇寺は、西暦1362年に光厳法皇が開山したといわれ、境内には国の天然記念物の指定を受けた「九重桜」や「御車返しの桜」、御所より株分けした「左近の桜」があり、4月中は見事な花を咲かせ、名所の1つとなっています。

鞍馬山・貴船山
所在地 京都府京都市左京区鞍馬本町及び貴船町
森林の状況 面積:751ha
標高:220 ~830m
森林の種類:人工林71% 天然林29%
主な樹種:スギ・ヒノキ・カエデ(針葉樹76% 広葉樹24%)
林齢:1~180年
制限林の指定:
風致保安林 大正2年
風致地区 昭和25年
水源かん養保安林 昭和32年
歴史的風土保存地区 昭和41年
鳥獣保護区 昭和42年
土砂流出防備保安林 昭和55年
水源の状況 種類:流水(鞍馬川・貴船川)
利用状況:生活用水51戸 250人
水源の流量:15m3/日
地域の概況 京都市の市街地から車で30分、京都市の中央を流れる鴨川の源流域で、付近の集落に生活用水を供給しています。牛若丸で有名な鞍馬寺や貴船神社等、歴史的価値の高い寺社と一体になって、観光やハイキングコースとして多くの人が訪れています。
貴船神社は「水の神」として知られ、特に農業や酒造業を営む人々の信仰が厚い神社です。毎年7月7日には、雨乞い神事に由来する水祭りが行われます。また、貴船川に床を出して川魚を味わう「川床料理」が、夏の風物詩になっています。

川久保水源の森
所在地 大阪府高槻市川久保
森林の状況 面積:534ha
標高:130 ~670m
森林の種類:人工林69% 天然林31%
主な樹種:スギ・ヒノキ・コナラ(針葉樹70% 広葉樹30%)
林齢:平均40年
制限林の指定:
水源かん養保安林 昭和34年
水源の状況 種類:流水(川久保水源地)、地下水(広瀬水源地)
利用状況:生活用水9,928戸 30,289人 
「離宮の水」に利用 約4,300本/日(1㍑換算)
工業用水を供給 15,000m3
水源の流量:36,000m3/日
地域の概況 大阪府北東部、高槻市から島本町を流れる水無瀬川の源流域の森で、下流の1万世帯の水道水源となっています。昭和20年代の2度の台風により大きな被害を受けたことを契機に植林を進め、現在に至るまで大切に管理されてきています。また、ムカシトンボをはじめ水棲昆虫や渓流魚を育む豊かなこの森は、市民に広く親しまれ、年間6万人以上の人が訪れます。

奥山雨山自然公園
所在地 大阪府高槻市川久保
森林の状況 面積:129ha
標高:100 ~406m
森林の種類:人工林10% 天然林90%
主な樹種:コナラ・アカマツ・クロマツ・ヒノキ、ヤマザクラ(針葉樹60% 広葉樹40%)
林齢:15~65年
制限林の指定:
土砂流出防備保安林 大正元年
保健保安林 昭和56年
水源の状況 種類:溜め池貯水(永楽池)、ダム貯水(永楽ダム)
利用状況:生活用水890戸 3,100人、農業用水800戸 250ha
水源の流量:660m3/日
地域の概況 大阪府南部、泉南郡熊取町の水源である永楽ダム上流に広がる森林で、水源の森として管理される一方で、レクリエーションゾーンとしての整備もなされている。平成元年には大阪の優れたみどり景観を府民が選ぶ「大阪みどりの100選」に選ばれるなど、広く市民に親しまれている。山を登れば関西国際空港が眼下に見渡せるなど、眺望にも優れたこの森林は、一年を通じて多くの利用者が訪れ、ダム湖と一体となった景観は水源の森としてのPR効果も高い。

音水水源の森
所在地 兵庫県穴粟郡波賀町音水字上音水
森林の状況 面積:1,059ha
標高:400~1,122m
森林の種類:人工林70% 天然林30%
主な樹種:スギ・ヒノキ・ブナ・ミズナラ(針葉樹74% 広葉樹26%)
林齢:5~100年
制限林の指定:
氷ノ山後山那岐山国定公園 昭和44年
水源の状況 種類:湧き水(音水川)
利用状況:水道5戸 20人、農業用水4,100ha、工業用水202,000m3/日、発電用水
水源の流量:36,000m3/日
地域の概況 かつてこの森では、砂鉄の製錬用の薪炭材として胸高直径15cm以下の広葉樹が伐採されていたため、スギの生育が促進され、現在のようなスギを主体にヒノキやブナ、ミズナラ等の広葉樹が混交した天然林が形成されました。
サイクリングターミナルを基地とする延長13kmのサイクリングロードが走っており、この上流側の終点が音水渓谷の入り口になっています。また近くにはりんご園やスキー場、日本の滝百選にも選ばれた、「原不動滝」等もあり、四季を通じて楽しむことができます。

鶴ヶ池の森
所在地 奈良県宇陀郡室生村大字西谷字ヌマ
森林の状況 面積:14ha
標高:500m
森林の種類:人工林100%
主な樹種:スギ・ヒノキ・クヌギ(針葉樹93% 広葉樹7%)
林齢:25~125年
制限林の指定:
室生・赤目・青山国定公園 昭和45年
水源の状況 種類:ため池貯水(鶴ヶ池)
利用状況:農業用水14戸 14ha
水源の流量:15m3/日
地域の概況 奈良県の北東部、宇陀川の源流である鶴ヶ池の上流に位置する森であり、明治のはじめ、「水田を作る水がほしい」という住民の願いのもとに鶴ヶ池をつくり、その水を確保するために水源林を造成し育成に努めました。その森が今、100年前後の見事な美林に成長し、溜め池には水が満々とたたえられています。
森の近くにはシャクナゲで有名な室生寺、県境付近には赤目四十八滝があり、それぞれ名所になっています。

護摩壇山自然の森
所在地 和歌山県日高郡龍神村大字龍神字五百原
森林の状況 面積:2,251ha
標高:600~1,370m
森林の種類:人工林60% 天然林40%
主な樹種:スギ・ヒノキ・ブナ・ミズナラ・モミ・ツガ(針葉樹60% 広葉樹40%)
林齢:5~160年
制限林の指定:
水源かん養保安林 大正9年
高野龍神国定公園 昭和42年
保健保安林 昭和61年
水源の状況 種類:湧き水、流水(小森谷川、古川)
利用状況:水道84戸 276人 ナチュラルウォーター「龍神の自然水」として年間15万本に利用 
水源の流量:80,000m3/日
地域の概況 日高郡龍神村にある護摩壇山は、高野国定公園内に位置し、森林公園内にはハイキングコースも設けられ、各種イベントやレクリエーションの場となっており、山の南斜面に位置する広大な森林公園には、ブナ、ミズナラなどの落葉広葉樹を中心に、モミ、ツガ、サワグルミ、トチノキ、ホウノキなどの大径木が茂り、現在では数少なくなった天然の森林王国を形成しています。
また、麓にある龍神温泉は日本三美人湯と言われ、観光地としても多くの人々が利用しています。

中国・四国

芦津水辺の森
所在地 鳥取県八頭郡智頭町芦津
森林の状況 面積:173ha
標高:850~1,100m
森林の種類:天然林100%
主な樹種:スギ・ミズナラ・ブナ(針葉樹30% 広葉樹70%)
林齢:56~156年
制限林の指定:
水源かん養保安林 昭和26年
氷ノ山後山那岐山国定公園 昭和44年
鳥獣保護区域 昭和47年
鳥取県地上権設定 昭和49年
保健保安林 昭和55年
水源の状況 種類:ダム貯水(三滝ダム)
利用状況:農業用水160戸 45ha、生活用水290戸 980人、発電用水を供給(4ヶ所)
水源の流量:210m3/日
地域の概況 鳥取県東部を流れる千代川の源流部であり、下流域に農業用水や生活用水を供給し、発電用としても使われています。智頭町は伝統的に林業が盛んな地域で、芦津周辺の天然スギを起源とする品種「沖ノ山スギ」、樹齢約400年の巨樹「慶長スギ」が有名です。
芦津渓は、天然スギとブナ・トチなどの広葉樹からなる混交林と、美しい渓谷を有する景勝地で、遊歩道も整備されており、行楽シーズンには多くの人がキャンプやハイキングなどに訪れます。

出立山町民の森
所在地 鳥取県日野郡日南町湯河
森林の状況 面積:540ha 標高:650~1,130m
森林の種類:人工林20% 天然林80%
主な樹種:スギ・ヒノキ・ミズナラ(針葉樹20% 広葉樹80%)
林齢:37~46年
制限林の指定:  
水源かん養保安林 昭和32年  
比婆道後帝釈国定公園 昭和38年
水源の状況 種類:流水(湯河川)
利用状況:農業用水20戸 12ha
水源の流量:90,000m3/日
地域の概況 鳥取県西南部、日野川の支流である湯河川の源流域にあります。この地域は、古くから大正時代にかけて「たたら製鉄」の地として栄え、水源の水は砂鉄と土砂を分別する製鉄作業の工程で使われていました。
現在では農業用水を供給し、本流である日野川は、下流の米子市や境港市の飲料水や農業用水として使われています。
区域内は「町民の森」としてキャンプ場や遊歩道が整備されています。また、野外教育の場として、地元の小学校や米子市の小学校に利用されています。

玉峰山水源の森
所在地 島根県仁多郡仁多町大字亀嵩
森林の状況 面積:91.3ha
標高:820m
森林の種類:人工林70% 天然林30%
主な樹種:スギ・ヒノキ・アカマツ・モチノキ(針葉樹90% 広葉樹10%)
林齢:20~70年
制限林の指定:
水源かん養保安林 昭和53年
保健保安林 昭和57年
水源の状況 種類:流水(亀嵩川)
利用状況:水道180戸 500人 
水源の流量:9,100m3/日
地域の概況 この森で生まれた水は、亀嵩地区簡易水道の主要な水源であるとともに、下流域の農業用水・生活用水として利用されており、将来的には斐伊川に建設中の尾原ダムから取水され、島根県東部の上水道用水・工業用水としても使用される予定です。
島根県南東部の玉峰山は、一級河川斐伊川の支流亀嵩川の源流部に位置し、出雲風土記に登場する玉造の神が宿る信仰の山として知られ、ハイキングや心身の鍛練の場として最適な場所です。

八川水源の森
所在地 島根県仁多郡横田町大字八川字室滝中山
森林の状況 面積:355ha
標高:560~1,050m
森林の種類:人工林94% 天然林6%
主な樹種:スギ・ヒノキ・マツ・(針葉樹100%)
林齢:12~32年
制限林の指定:
水源かん養保安林 昭和28年
水源の状況 種類:ダム貯水(坂根ダム)
利用状況:農業用水584戸 430ha
水源の流量:23,700m3/日
地域の概況 戦後の混乱期に荒廃した森林は昭和28年に水源かん養保安林に指定され、昭和39年から分収契約により、森林所有者が土地を、造林者が労力を、緑資源公団が資金を提供することで、三者が協力して水源林の造成を行い、昔の人が「水持ち山」と呼んでいた頃の状況に森林をよみがえらせました。
島根県南東部斐伊川支流の室原川の源流に位置し、古事記に出てくる八岐の大蛇伝説の舞台となった地域で、近年は下流に国営農地開発事業(国営パイロット事業)で農地が造成され、その水源にもなっています。

岡山県立自然公園
所在地 島根県仁多郡横田町大字八川字室滝中山
森林の状況 面積:334ha
標高:840~1,108m
森林の種類:人工林16% 天然林84%
主な樹種:ブナ・ミズナラ・カラマツ(針葉樹16% 広葉樹 84%)
林齢:20~200年
制限林の指定:
水源かん養保安林 昭和26年
県立自然公園 昭和45年
保健保安林 昭和48年
水源の状況 種類:流水(吉井川)
利用状況:生活用水136戸、農業用水136戸65ha、アマゴ養殖場へ給水 1箇所発電用水を供給 2箇所
水源の流量:10,000m3/日
地域の概況 岡山県北部、鳥取県との県境にある中国背陵山地、県下三大河川の一つ吉井川の源流で、下流域に生活用水や農業用水を供給しています。ブナ、ミズナラ等の天然林や、県内では珍しいカラマツ林等で構成され、清らかな渓流沿いの湿原にはオタカラコウ等の湿性植物が見られます。約600種類の植物と、約1,200種類の鳥類、昆虫類等の野生植物が生息する自然環境に恵まれ、森林浴の森100選にも選ばれています。新緑と紅葉の季節には多くの人が訪れます。
この森林公園は、岡山県が、自然保護と自然とのふれあいを目的に「明治百年記念事業」として、昭和43年から取得を開始し、昭和50年に開園したものです。園内には宿泊施設、休憩施設、遊歩道等が整備されており、快適に自然とのふれあいを楽しむことができます。湿原植物や、秋には紅葉に輝くカラマツ林、清流が6段の滝になって落ちる熊押し滝等、多くの見所があります。年間約4万人が訪れています。また、夏と秋には自然観察会が開催されています。

毛無山ブナ林
所在地 岡山県真庭郡新庄村多浪
森林の状況 面積:296ha
標高:720~1,218m
森林の種類:人工林26% 天然林74%
主な樹種:ブナ・スギ・ヒノキ(針葉樹45% 広葉樹 55%)
林齢:17~135年
制限林の指定:
水源かん養保安林 明治31年
保健保安林 平成7年
鳥獣保護区(特別保護地区) 平成11年
水源の状況 種類:流水(旭川)
利用状況:水道323戸966人、農業用水142戸88ha、アマゴ養殖場へ給水 2箇所発電用水を供給 1箇所、岡山市等下流市町村へ生活・農業用水を供給
水源の流量:10,000m3/日
地域の概況 岡山県の西部で鳥取県と接する、毛無山に広がる中国地方の水源林で、旭川水系の新庄川の源流にあり、下流域に生活用水や発電用水等を供給する他に、地域の発展にも貢献してきました。樹齢100年前後の天然ブナ林を中心とした優れた生活環境と、良好な渓流環境により、多種多様な動植物の生息がみられ、豊かな自然を形成しています。冬季には雪に閉ざされますが、年間2,000mmに及ぶ降水量があり、豊かな水量をもたらしています。
新庄村一帯は、早くから、たたら製鉄が盛んに行われ、森の多くは製鉄に必要な薪炭材として利用されていましたが、その衰退に伴い立木の伐採が行われなくなったので、後にブナやスギの天然林が形成されてきました。現在も一部が企業所有の森ですが、豊かな自然林を後世に残すため、平成6年及び7年に約194haを岡山県が公有化しています。

冠山水源の森
所在地 広島県佐伯郡吉和村字吉和西
森林の状況 面積:289ha 標高:1,339m
森林の種類:天然林100% 主な樹種:ブナ・ナラ・スギ(針葉樹10% 広葉樹 90%)
林齢:25~106年
制限林の指定:
西中国山地国定公園 昭和44年
水源かん養保安林 昭和46年
水源の状況 種類:湧き水(太田川、中津谷川)
利用状況:水道422戸800人、農業用水183戸105ha、生活用水200戸 400人、「冠山の水」に利用 4,000本/日(1㍑換算)
水源の流量:1,200m3/日
地域の概況 西中国山地国定公園を代表する冠山にある、広島市の水がめの太田川の源流域です。ブナ等の落葉広葉樹の大木が茂り、ハチロウスギと呼ばれる天然林が点在する美しい原生林で、森からわき出る清流は滝や瀬となり、わさび田を潤し、ヤマメの住む太田川に注ぎます。吉和村からは、わさび漬けの他、「冠山の水」としてミネラルウォ-タ-が特産品として販売され、清流が多くの恩恵をもたらしています。
戦時中に燃料の供給等のため、森が伐採された過去もありますが、その後天然林として生育しており、豊かな自然資源として後世に伝えるため、平成6年度に広島県が購入し、現状の状態で、手を加えずに天然林として保護管理されています。

比婆山水源の森
所在地 広島県比婆郡西城町大字油木
森林の状況 面積:1,512ha 標高:800~1,280m
森林の種類:人工林30% 天然林70%
主な樹種:ブナ・スギ・ヒノキ(針葉樹30% 広葉樹 70%)
林齢:17~307年
制限林の指定:
比婆道後帝釈国定公園 昭和38年
水源かん養保安林 昭和48年
水源の状況 種類:湧き水、流水(西城川)
利用状況:水道280戸1,100人、農業用水300戸260ha、生活用水430戸 1,500人、江の川下流の市町村の農業用水や生活用水を供給
水源の流量:236,000m3/日
地域の概況 広島県北部、比婆山にある江の川の源流域で、県北部の市町村に水を供給しています。古事記に出てくる神様、伊邪那美命がまつられている山でもあり、古代から人と森の関わりの深いところです。比婆山のブナ林は日本海型と太平洋型が入り交じり、この地域はクロモジが多いことから、「ブナ・クロモジ型」といわれ、日本のブナ林を調べる上で、貴重な森であり、国の天然記念物にも指定されています。比婆山の裾野は、県民の森として整備されていて、憩いの場や森林教育の場として、年間を通じて利用されています。

水源の森 木谷山
所在地 山口県玖珂郡錦町大字広瀬字木谷
森林の状況 面積:2,067ha
標高:140~1,066m
森林の種類:人工林56% 天然林44%
主な樹種:ヒノキ・スギ・マツ・ブナ・ミズナラ(針葉樹56% 広葉樹44%)
林齢:8~90年(天然ブナ・ミズナラ135年生)
制限林の指定:
県緑地環境保全地帯 昭和48年
水源かん養保安林 昭和54年
保健保安林 昭和57年
水源の状況 種類:流水(木谷川)、ダム貯水(平瀬ダム 建設中)
利用状況:農業用水12戸 5ha、生活用水3戸 25人、発電用水を供給
水源の流量:236,952m3/日
地域の概況 旧長州藩の御立山であった木谷山林は、錦川源流に位置し、管理経営者である有限会社吉川林業のもと適切な森林の保全・整備が行われており、昭和62年には全国農林水産祭において、林業経営部門で天皇杯を受賞しており、現在に至っても計画的かつ適切な育林・保続経営が行われています。
また、木谷峡の両岸にはブナ・ナラなどの広葉樹が連続して、春の新緑、秋の紅葉 は有名で、紅葉峡とも呼ばれ人々に親しまれています。

十種ヶ峰水源の森
所在地 山口県阿武郡阿東町大字嘉年下
森林の状況 面積:133ha 標高:500~989m
森林の種類:人工林72% 天然林28%
主な樹種:ヒノキ・アカマツ・リョウブ・ミズナラ・ブナ(針葉樹84% 広葉樹16%) 林齢:19~55年
制限林の指定:
緑地環境保全地域 昭和48年
水源かん養保安林 昭和43年 保健保安林 昭和63年
水源の状況 種類:湧き水(阿武川)
利用状況:水道100戸300人、農業用水10戸 7ha、野外活動センター、オートキャンプ場、スキー場に供給
水源の流量:2,500m3/日
地域の概況 山口県の北東部に位置する阿東町は、雪・花・緑等四季おりおりの表情が見られ、自然の景観に恵まれたSLの走る高原の町として知られており、阿東町の中心街から北に6㎞、島根県境に接する独立峰「十種ヶ峰」は、1982年に「21世紀に残したい日本の自然100選」に選定されています。
また、十種ヶ峰の森林機能は水源かん養機能の発揮だけでなく、自然学習の場・オートキャンプ場・スキー場・保健休養地等、多面的機能の発揮が期待され、毎年多くの利用者が訪れています。

剣山水源の森
所在地 徳島県三好郡東祖谷山村
森林の状況 面積:455ha 標高:930~1,954m
森林の種類:天然林100% 主な樹種:ブナ・ツガ・コナラ(針葉樹15% 広葉樹85%)
林齢:138~169年
制限林の指定:
水源かん養保安林 昭和29年
剱山国定公園 昭和39年
剱山自然休養林 昭和46年
保健保安林 昭和52年
水源の状況 種類:流水(祖谷川)
利用状況:水道42戸122人、農業用水10戸 5ha、生活用水42戸 122人 水源の流量:35,000m3/日
地域の概況 剣山国定公園の中心にある、吉野川の支流の祖谷川の源流域で、水道水や農業用水を供給しています。ブナやツガを主体とする天然林が育む水は豊富で、祖谷川水系には6つの発電所と3つの取水堰堤があり、地域の水需要や電力事業に大きく貢献しています。豊かな自然環境を形成する剣山には年間10万人もの登山客や観光客が訪れています。

轟山水源の森
所在地 徳島県海部郡海南町大字平井字玉餘魚谷
森林の状況 面積:710ha 標高:300~1,100m
森林の種類:人工林50% 天然林50%
主な樹種:スギ・ヒノキ・カシ(針葉樹50% 広葉樹50%)
林齢:8~82年
制限林の指定:
土砂流出防備保安林 昭和29年
中部山渓県立自然公園 昭和41年
水源かん養保安林 昭和58年
水源の状況 種類:流水(海部川)
利用状況:生活用水8戸 13人、海南、海部両町7,000人の生活用水を供給
水源の流量:5,100m3/日
地域の概況 中部山渓県立自然公園の区域内、海部川の上流にあり、生活用水を供給しています。滝、渓谷、神社、寺等が天然林に囲まれ、森から流れ出る海部川は、清流四万十川にもひけをとらない水質で、滝が大小無数にあり、ヒカゲツツジやニホンカモシカ等、希少な動植物が生息しています。轟山は四季の移ろいそれぞれに美しい姿をもつ山です。
轟本滝は、昭和2年に新日本八景の「瀑布」の部で10選中8番目に入り、さらに平成2年には日本の滝百選にも選ばれました。

大滝山方水源の森
所在地 香川県香川郡塩江町大字上西
森林の状況 面積:706ha
標高:340 ~943m 森林の種類:人工林40% 天然林60%
主な樹種:スギ・ヒノキ・アカマツ・ブナ(針葉樹70% 広葉樹30%)
林齢:13~134年
制限林の指定:
水源かん養保安林 昭和42年
大滝山県民いこいの森 昭和43年
大滝山自然休養林 昭和48年
保健保安林 昭和54年
大滝大川県立自然公園 平成4年
水源の状況 種類:ダム貯水(内場ダム)
利用状況:農業用水4,775ha、水道水を供給
水源の流量:59,600m3/日
地域の概況 徳島県と県境をなす、讃岐山脈の高峰の一つ大滝山の香東川の源流域にあり、水道水や農業用水を供給しています。この一帯は、香川県の中では、降水量が多く(年間約1,300mm)、県内では珍しい樹齢100年を超えるブナやケヤキ、ヤマザクラの天然林が残され、カワヨシノボリ、カジカガエル等、希少な動植物が生息しています。人工林については、複層林の造成が図られ、天然林については、景観を維持するため、危険な樹木の除去にとどめて保護されています。
この森は、大滝山県民いこいの森や、大滝大川県立自然公園として、キャンプ場、遊歩道等が整備されています。また、国有林部分の176haは、大滝山自然休養林なっており、2ヶ所のキャンプ場、展望台、休憩所、案内板のある遊歩道が整備され、自然観察やバードウォッチングを兼ねてのハイキングに最適です。

柏原渓谷
所在地 香川県綾歌郡綾上町枌所東
森林の状況 面積:664ha
標高:330 ~798m
森林の種類:人工林44% 天然林56% 主な樹種:ヒノキ・アカマツ・クロマツ・コナラ(針葉樹60% 広葉樹40%)
林齢:17~65年
制限林の指定:
水源かん養保安林 昭和42年
水源の状況 種類:ダム貯水(長柄ダム)
利用状況:農業用水1,600ha、アユ養殖場に供給
水源の流量:57,000m3/日
地域の概況 香川県南部、綾川の上流の柏原渓谷一帯の森で、農業用水を供給しています。約4kmにわたって続く渓谷は、水量も豊かでその水はアユの養殖に利用されるほど清らかで、自然が作り出した奇岩と怪岩が、様々に形を変化させながら続き、県下でも有数の渓谷美を誇っています。渓谷のなかほどには、キャンプ場等もあり、賑わいを見せています。  アカマツとクロマツの天然林と、ヒノキの人工林が中心となっています。
施業は、衰退した木や枯損木を選んで伐採する等の森林整備と、治山事業による荒廃地の整備が併せて行われています。  

今治越智地方水源の森
所在地 愛媛県越智郡玉川町大字鈍川 他
森林の状況
面積:8,896ha
標高:100 ~1,000m
森林の種類:人工林61% 天然林39%
主な樹種:スギ・ヒノキ・マツ・クヌギ(針葉樹99% 広葉樹1%)
林齢:10~90年
制限林の指定:  
土砂流出防備保安林 昭和27年
土砂崩壊防備保安林 昭和29年
水源かん養保安林 昭和53年
奥道後多摩川県立自然公園 昭和37年
水源の状況 種類:流水(蒼社川)、ダム貯水(玉川ダム)
利用状況:水道148,481人 生活用水、農業用水、工業用水を供給  水源の流量:247,000m3/日
地域の概況 瀬戸内気候に属し年間降水量が約1,500mmと少ない今治地方において、水需要は下流域の都市化に伴い年々増大しており、安定的な水の供給・水資源の確保が大きな課題となっている中、当地の水瓶である玉川ダム周辺部の森林を対象に、平成3年度から蒼社川流域において水源総合整備事業を行い、荒廃地の復旧と合わせた森林整備を実施し、水源かん養機能をはじめとする公益的機能の高度発揮に資するための森林作りが進められています。

面河水源の森
所在地 愛媛県浮穴郡面河村
森林の状況 面積:2,921ha
標高:900 ~1,980m
森林の種類:天然林100%
主な樹種:モミ・ツガ・ブナ(針葉樹50% 広葉樹50%)
林齢:28~186年
制限林の指定:  
名勝面河渓 昭和8年
石鎚国定公園 昭和30年
面河自然休養林 昭和44年
保健保安林 昭和53年
石鎚山系森林生態系保護地域 平成2年
水源の状況 種類:流水(面河川)、ダム貯水(面河ダム)
利用状況:農業用水13,300ha、工業用発電用水を供給、高知県へ水道水、農業用水を供給
水源の流量:86,000m3/日
地域の概況 面河渓は石鎚山に源を発する面河川の上流部にあたる渓谷の面河本流と、これに合流する鉄砲石川の延長10kmの渓谷です。面河本流には、五色河原から亀腹、鶴ヶ背橋、蓬菜渓、紅葉河原、下熊渕、上熊渕などの景勝地が続きます。また、支流の鉄砲石川は、面河本流より川幅が広く、両岸が高さ50~70mの岸壁に囲まれた箱状渓谷になっていて、雄滝、紅葉岩などの景勝地があり四季折々の自然に接することが出来ます。

滑床水源の森
所在地 愛媛県宇和島市野川滑床
森林の状況 面積:630ha
標高:340 ~1,229m
森林の種類:人工林40% 天然林60%
主な樹種:スギ・ヒノキ・ブナ・ミズナラ(針葉樹53% 広葉樹47%)
林齢:0~190年
制限林の指定:
鳥獣保護区(特別保護地区) 昭和33年
森林技術公苑 昭和42年
自然休養林 昭和46年
足摺宇和海国立公園 昭和47年
保健保安林 昭和54年
水源かん養保安林 平成2年
水源の状況 種類:流水(四万十川)
利用状況:水道190戸  545人 農業用水190戸 70ha
水源の流量:1,470,000m3/日
地域の概況 滑床水源の森には、四国南限のブナ林をはじめ、クマザサ原、シャクナゲの大群落、ヒメシャラの純林など、奥深い原生林が分布しています。滑床渓谷は浸食で出来た花崗岩の美しい滑状の河床を持つ大渓谷で、四季折々に変化する木々とのコントラストは大変見事です。

吉野川源流の森
所在地 高知県土佐郡本川村大字寺川字寺川山
森林の状況 面積:830ha
標高:750 ~1,880m
森林の種類:人工林5% 天然林95%
主な樹種:ヒノキ・モミ・ツガ・ブナ(針葉樹44% 広葉樹56%)
林齢:82~202年
制限林の指定:
石鎚国定公園 昭和30年
水源かん養保安林 昭和35年
瓶ヶ森自然休養林 昭和49年
水源の状況 種類:流水(吉野川)、ダム貯水(長沢ダム、早明浦ダム)
利用状況:水道1,170戸 3,800人、農業用水280戸 100ha、香川県と徳島県の約60万人の水道水を供給
水源の流量:59,000m3/日
地域の概況 石鎚山系を源に発する吉野川の源流域で、四国の上流の早明浦ダム上流にあり、その豊富な水量は地元のみならず、遠く香川県や徳島県の水源にもなっています。樹齢100年を超えるウラジロモミやブナ等の天然林が広がり、秋の黄葉が実に見事です。石鎚国定公園内にあるこの地区は、瓶ヶ森自然休養林として整備され、広く親しまれています。

四万十川源流の森
所在地 高知県高岡郡東津野村大字船戸
森林の状況 面積:215ha
標高:740 ~1,336m
森林の種類:人工林20% 天然林80%
主な樹種:スギ・ヒノキ・モミ・アカマツ・ツガ・コウヤマキ・ブナ(針葉樹57% 広葉樹43%)
林齢:24~196年
制限林の指定:
水源かん養保安林 昭和33年
四国カルスト県立公園 昭和36年
保健保安林 昭和58年
水源の状況 種類:流水(四万十川)
利用状況:水道26,200戸 65,000人、農業用水2,600戸 3,500ha、アメゴ養殖場に供給
水源の流量:15,000m3/日
地域の概況 不入山国有林内にある四万十川の源流にある森で、水道水や農業用水を供給しています。不入山の山頂付近を中心に、樹齢200年に近いツガ、ヒノキ、ヒメシャラ、コウヤマキの天然林が鬱蒼と茂り、ここから発した流れは、不入渓谷を刻み、沢筋には奇岩が多くあるため、地質学上も重要なところにもなっています。
土佐藩の「お留め山」であったことから、長く人々の入山を拒み続けたので「不入山」と言う名前がついたといわれています。人が入らなかったことから豊かな自然が保たれ、昭和48年には学術参考林に指定されています。

九州・沖縄

滝のある水源の森
所在地 福岡県浮羽郡浮羽町大字妹川字元有
森林の状況 面積:246ha
標高:300~780m
森林の種類:人工林94%  天然林6%
主な樹種:スギ、ヒノキ、カシ(針葉樹94% 広葉樹6%)
林齢:30~50年
制限林等の指定:
水源かん養保安林  昭和41年
水源の状況 種類:流水(巨瀬川)
利用状況:水道7戸27人 農業用水5戸4ha 生活用水25戸107人7~8月の流水プールに利用
水源の流量:8,000m3/日
地域の概況 福岡県の東南部、耳納山系の東端にある森で、下流の筑後川の水源になっています。スギを主体にしたヒノキとの混交林で、7割以上が樹齢35年以上の 手入れの行き届いた森です。巨瀬の三滝と呼ばれる「調音の滝」「魚返りの滝」「斧渕の滝」の3つの滝がシンボルで、耳納山中腹には名水百選に選ばれた「清水湧水」があり、清らかな水を育む森として親しまれています。

福智山水源林
所在地 福岡県直方市大字頓野山
森林の状況 面積:436ha
標高:200 ~900m
森林の種類:人工林49% 天然林51%
主な樹種:スギ・ヒノキ・カシ・シイ・タブ(針葉樹58% 広葉樹42%)
林齢:20~134年以上
制限林の指定:
北九州国定公園 昭和47年
水源かん養保安林 昭和58年
保健保安林 昭和58年
水源の状況 種類:ダム貯水(内ヶ磯ダム、福智山ダム※建設中)
利用状況:農業用水918戸444ha、※水道1,850戸5,000人(※福智山ダム完成後)
水源の流量:6,566m3/日
地域の概況 尺岳から福智山に至る福智山系の北西部、福智川の源流にあり、農業用水を供給しています。比較的急峻な地形で変化に富んだ山地です。浸食谷が発達し、滝や転石が多く、天然のアカガシ林やクマザサ群落が残る森は「生きた教科書」ともいわれるほど、自然が豊かで、多くの生物や渓谷美を育んでいます。
区域内には、福智山に至る登山道があり、年間15万人の登山客が訪れます。建設中の福智山ダム周辺には、湖畔キャンプ場、渓流公園、散策路等の整備が進められています。

龍門水源・黒髪の森
所在地 佐賀県西松浦郡西有田町大木字大平
森林の状況 面積:320ha
標高:111 ~600m
森林の種類:人工林15% 天然林85%
主な樹種:スギ・ヒノキ・カシ・シイ・ケヤキ(針葉樹15% 広葉樹85%)
林齢:20~105年以上
制限林の指定:  
県立黒髪山自然公園 昭和12年、
水源かん養保安林 昭和45年  
土砂流出防備保安林 昭和45年、
黒髪山自然休養林 昭和46年  
保健保安林 昭和54年、
鳥獣保護区 平成6年
水源の状況 種類:ダム貯水(龍門ダム)
利用状況:水道11,700戸46,800人、農業用水62戸37ha、生活用水19戸754人、洪水調整
水源の流量:13,132m3/日
地域の概況 西有田町の東部に位置する標高520.5mの黒髪山は、青螺山などからなる黒髪山系のひとつであり、この地域は、鎮西八郎為朝の黒髪山の大蛇退治や、古来山岳信仰の霊場として知られ、弘法大師が修行を積んだ地と伝えられています。黒髪山の登山口にあたる龍門峡には、奇岩がそそりたち、渓谷を流れる清水は自然の中でカシ、シイ、ケヤキ類などの広葉樹林を育んできた命の泉であります。その渓谷から注ぐ龍門ダムの約2.6キロの周回路は桜の並木道であり、春には桜のトンネルが誕生します。また、夏にはソーメン流しや水遊びなど避暑を楽しむ人々で賑わい、ダム湖畔のキャンプ場では青少年たちの野外活動や家族連れのレクレーションなど自然とふれあう場として多く利用されており、秋には広葉樹が色とりどりに紅葉し、ハイキング、登山、自然探勝などで訪れる人々の心を和ませてくれます。

多良岳水源の森
所在地 佐賀県藤津郡太良町大字多良字多良嶽
森林の状況 面積:120ha
標高:500 ~996m
森林の種類:天然林100%
主な樹種:ツクシシャクナゲ・ベニドウダン・マンサク・ナナカマド・ケヤキ(広葉樹100%) 林齢:約80年
制限林の指定:
水源かん養保安林 昭和30年
土砂流出防備保安林 昭和30年
保健保安林 昭和57年
水源の状況 種類:湧き水
利用状況:水道1,430戸5,005人、農業用水700戸300ha、生活用水1,573戸5,500人
水源の流量:4,000m3/日
地域の概況 太良町は、佐賀県の西南部に位置し、西には多良岳、経ヶ岳等1,000m級の山岳が連なり、この山岳地帯を頂点として、東に緩やかな傾斜をなして有明海に向かって扇状に広がっています。河川はこの山岳地帯を水源とする伊福川、多良川、糸岐川、休石川、田古里川が有明海に注ぎ、その支流沿いに耕地が開け、集落が形成されています。 太良町の総面積は、7,417haであり、そのうち森林面積は、4,072ha(林野率54.9%)となっており、民有林面積は、3,706haで、そのうちスギ・ヒノキを主体とした人工林の面積は2,661ha、人工林率71.8%となっています。 産業としては、農業、林業、水産業が主体となっており、林業では、「多良岳材」の銘柄づくりを目指した森林整備の取り組みが行われています。

轟の森林
所在地 長崎県北高来郡高来町三部壱
森林の状況 面積:936ha
標高:700m
森林の種類:人工林50% 天然林50%
主な樹種:ヒノキ・スギ・カシ・スダジイ(針葉樹30% 広葉樹70%)
林齢:約20~250年
制限林の指定:
水源かん養保安林 昭和35年
保健保安林 昭和54年
水源の状況 種類:湧き水
利用状況:水道1,433戸4,575人、農業用水650戸265ha
水源の流量:6,150m3/日
地域の概況 轟の森林は・天然林と人工林が見事に調和した県内でも屈指の林業地帯です。この森で生まれた水は、高来町をはじめ隣接する地域の生活用水として利用されています。また、まろやかな味の銘水は昭和60年に名水百選にも選ばれ多くの人が訪れています。佐賀県境、多良岳の南面に位置し、古くから信仰の山として栄え、今でも多くの登山者が訪れています。
また、国の天然記念物であるニホンヤマネの生息する森林にはツクシシャクナゲの群落があり、モミの天然林とともに登山者の目を楽しませています。周辺にはグラススキーが楽しめるいこいの村長崎や、家族連れでにぎわう山茶花高原、春の菜の花・秋のコスモスが美しい白木峰高原など一年を通して楽しめる自然が一杯です。

雉鳴水源の森
所在地 長崎県下県郡美津島町大字鶏知字山口カケヒナタ
森林の状況 面積:140ha
標高:50~290m
森林の種類:人工林100% 主な樹種:ヒノキ・スギ(針葉樹100%)
林齢:約30~40年
制限林の指定:
壱岐対馬国定公園 昭和43年
水源かん養保安林 平成2年
水源の状況 種類:ダム貯水(雉知ダム)
利用状況:水道1,147戸3,280人
水源の流量:600m3/日
地域の概況 明治42年に国有林から対馬総町村組合に払い下げになり、明治末期から模範林として管理方法を定め、以来営々と愛育されました。戦中から戦後にかけて伐採されたこともあるものの、昭和20~30年代にかけて自己資金や県の造林補助金によって再造林が行われ、現在は30~40年生の手入れの行き届いた人工林になっています。長崎県対馬島南部、鶏知ダムの集水域鶏知川の上流域に位置する森林で、この森で育まれた水は美津島町の人口の三分の一の水道水として利用されています。鶏知ダム周辺の敷地内には、芝生公園があり、周辺住民の憩いの場として親しまれています。また、ダム周辺は桜並木があり春には花見の名所となっています。

菊池渓谷自然休養林
所在地 熊本県菊池市大字原字深葉
森林の状況 面積:1,200ha
標高:400 ~900m
森林の種類:人工林66% 天然林34%
主な樹種:スギ・ヒノキ・ケヤキ・カエデ・ブナ・カシ・モミ(針葉樹67% 広葉樹33%)
林齢:10~200年以上
制限林の指定:
阿蘇くじゅう国立公園 昭和9年
自然休養林 昭和44年
水源かん養保安林 昭和43年
水源の状況 種類:湧き水、伏流水、流水(菊池川)
利用状況:水道 8,574戸 28,236人、農業用水 18,649戸 19,300ha
水源の流量:100,000m3/日
地域の概況 「菊池渓谷自然休養林」は、熊本県北部の阿蘇の外輪に端を発し有明海に流れる「菊池川」の源流域にあり、下流21市町村にとって重要な「水がめ」となっています。 また、この森は「阿蘇くじゅう国立公園」内に位置し、この国立公園内では唯一の、鬱蒼(うっそう)とした天然広葉樹林と整備された人工林が調和した森林地帯を形成しています。
森と清流と奇岩と滝が織り成す美しい菊池渓谷は、名水百選に選ばれた「菊池水源」を育んでいます。この林内の整備を進めるため菊池渓谷保護管理協議会が設けられており、一方、下流の21市町村では「菊池川流域同盟」を結成し、統一した「河川を美しくする条例」を定め、河川の監視と汚染防止、水源地域への植林等の取り組みを行うなど、流域が一体となって水源の保全に努めています。

黒岳水源の森
所在地 大分県大分郡庄内町大字阿蘇野字黒岳
森林の状況 面積:290ha
標高:870 ~1,334m
森林の種類:天然林100% 主な樹種:ブナ・コナラ・カエデ・ケヤキ・モミ・ツガ(広葉樹100%)
林齢:155年
制限林の指定:
水源かん養保安林 明治31年
阿蘇くじゅう国立公園 昭和6年
水源の状況 種類:湧き水
利用状況:水道 113戸 389人、農業用水 200戸 255ha、生活用水 113戸 389人自然水販売に利用
水源の流量:20,000m3/日
地域の概況 九重山系の一角を占める鐘状の火山に広がる、九州随一の原生林を源とする大分川の源流にあり、下流域に水道水と農業用水等を供給しています。天然広葉樹林で構成される山は、四季折々に千変万化します。全山樹木が鬱蒼と茂るので、遠望すると黒色または紫色に見えることから別名「黒山」ともいわれています。太古から人の手が入らなかったこの山は、ミヤマキリシマ等の高山植物の宝庫です。また、昭和58年には天然記念物のイヌワシの生息も確認され、生息地の南限となっています。黒岳の麓、男池の湧き水は、名水百選にも選ばれています。
男池周辺は、ヒメボタルやミスジチョウ等、貴重な昆虫の宝庫として知られ、男池を起点に1.4kmの遊歩道が完備されており、観察を楽しむことが出来ます。また、黒岳の山容の美しさは、九州の軽井沢ともいわれ、日本の自然百選にも選ばれています。

山下池の水源の森
所在地 大分県大分湯布院町大字川西字丸山
森林の状況 面積:46ha 標高:770 ~836m
森林の種類:人工林100% 主な樹種:スギ・ヒノキ(針葉樹100%) 林齢:20~74年
制限林の指定:  
水源かん養保安林 昭和26年  
阿蘇くじゅう国立公園 昭和39年
水源の状況 種類:貯水(山下池)
利用状況:農業用水 15戸 25ha、発電用水、養魚場に利用
水源の流量:3,000m3/日
地域の概況 大分川の上流にあり、九州電力社有林として発電用の水確保と電柱自給のため、原野にスギやヒノキを植林したもので、発電用水の他に、農業用水等を供給しています。その後、阿蘇くじゅう国立公園を横断する自動車道の開通により、沿線のオアシスとして評価を受け、現在では、森林浴、バードウォッチング、自然観察のできる遊歩道が整備され、自然とのふれあいの場や教育の場として利用されています。  現在、水源かん養機能の向上のために適切な保育を実施しています。また、今後は広葉樹の植栽等も行う予定です。なお、これらは、九州林産(株)が、九州電力(株)から委託を受けて行っています。

綾の照葉樹林
所在地 宮崎県東諸県郡綾町大字南俣字大口 他
森林の状況 面積:1,335ha 標高:100 ~860m
森林の種類:人工林48% 天然林52%
主な樹種:シイ・カシ・スギ(針葉樹48% 広葉樹52%)
林齢:1~150年
制限林の指定:
水源かん養保安林 昭和41年
九州中央山地国定公園 昭和57年
保健保安林 平成2年
森林空間利用林 平成4年
水源の状況 種類:流水(綾南川)
利用状況:水道 2,271戸 6,973人、農業用水 3,884戸 3,496ha、産業用水として利用
水源の流量:259,200m3/日
地域の概況 当地区は、環境庁の平成元年みどりの国勢調査において日本一の指定を受け、日本の自然百選、森林浴の森百選にも選定されています。
綾町では、豊かな自然と伝統を活かし、みんなの英知と協力で未来に開く町づくりを進めるため、綾町憲章を定めており、また、自然と調和した豊かで活力に充ちた教育文化都市を目指すため、照葉樹林都市、自然生態系農業、手づくり工芸品の里、農村と都市との交流共生の町、教育交流・スポーツ合宿の里づくりを進めています。

庭田水源の森
所在地 宮崎県東臼杵郡東郷町大字山陰字庭田
森林の状況 面積:450ha 標高:320 ~930m
森林の種類:人工林100%
主な樹種:スギ・ヒノキ(針葉樹100%)
林齢:31~37年
制限林の指定:  水源かん養保安林 昭和40年
水源の状況 種類:湧き水、流水(石並川)
利用状況:水道 400戸 900人、農業用水 170戸 200ha、生活用水470戸 1,200人、営農用雑用水、ゴルフ場で利用
水源の流量:7,500m3/日
地域の概況 宮崎県北東部にある石並川の源流にある森で、東郷町の水源になっています。昔は薪炭林施業で山が荒廃し、この森を頼りとする下流の寺泊集落では、渇水期には水不足が深刻な問題になっていました。しかし、昭和41年に分収造林契約によって治山や治水を目的とする植林が行われてからは、水不足も解消されています。
下流の日向市美々津町は、古くは神武天皇お船出の地として広く知られる他、江戸から明治時代にかけての町並みが保存され、古い歴史を今日に伝えています。また、水源の森のすぐ南方には、東郷町出身の歌人、若山牧水が故郷の詩で歌った名峰尾鈴山が見られます。

奧十曽風致探勝林
所在地 鹿児島県大口市小木原十曽
森林の状況 面積:153ha
標高:600m
森林の種類:人工林8% 天然林92%
主な樹種:イス・シイ・タブ・ヒノキ(針葉樹30% 広葉樹70%)
林齢:59~106年
制限林の指定:
水源かん養保安林 昭和36年
保健保安林 昭和54年
水源の状況 種類:流水(十曽川)、ダム貯水(十曽ダム)
利用状況:農業用水303戸 126ha
水源の流量:50,000m3/日
地域の概況 鹿児島県北部、イス、シイ、タブ等の原生林に覆われる十曽渓谷にある森で、農業用水を供給しています。源流部は、清流が岩を噛み、瀬となって流れ、大小十数の滝があり、樹齢100年を超える原生林の中は、真夏でも26度という涼気で、カジカガエルのなく別天地です。また樹齢600年余りの高さ28mの巨大なエドヒガンザクラも発見されています。
十曽渓谷をぬうように九州自然歩道が熊本県境まで続き、周辺の森は「大口市ふれあいの森」として、整備されています。自然が豊かな絶好のハイキングコースとして親しまれ、県内外のアウトドア愛好者を集めています。十曽ダム周辺には青少年旅行村等があり、夏はキャンパーや、ヤマメ、マス等を求めるつり客で賑わいます。

宮之浦岳国有林
所在地 鹿児島県熊毛郡上屋久町白谷雲水峡
森林の状況 面積:1,113ha
標高:100 ~1,300m
森林の種類:人工林29% 天然林71%
主な樹種:スギ・ヒノキ・ツガ・カシ・タブ・サクラ(針葉樹43% 広葉樹57%) 林齢:24~187年
制限林の指定:
自然休養林 昭和49年
保健保安林 昭和54年
森林生態系保護地域 平成4年
水源の状況 種類:流水(白谷川)
利用状況:水道 1,050戸 2,650人、「屋久島縄文水」に利用 5,000本/日(1㍑換算)
水源の流量:6,000m3/日
地域の概況 屋久島にある、九州最高峰の宮之浦岳を源に発する白谷川の源流部にあり、水道用水を供給しています。「1ヶ月に35日雨が降る」といわれるほど、世界でも稀にみる温暖多雨の島で、年平均降水量は4,000mmあり、山頂部では10,000mmにも及びます。この一帯は、白谷雲水峡と呼ばれ、雨が渓谷を一気に流れ落ちるため、巨岩や滝が多く、渓谷美にあふれています。白谷雲水峡は、屋久スギや照葉樹林、コケやシダ等の地床植物で構成され、その中を流れる白谷川の清流では、重なり合った巨岩、切り立った渓谷が見られます。また、ヤクシマシャクナゲ、サクラツツジ等の珍しい花々が点在する等、特異な自然環境で構成されます。

大川の森
所在地 沖縄県国頭郡国頭村字辺野喜
森林の状況 面積:680ha
標高:250m
森林の種類:人工林60%、天然林40%
主な樹種:イジュ・イタジイ・イスノキ(ほぼ広葉樹100%)
林齢:2~70年
制限林の指定:  
水源かん養保安林 平成6年
水源の状況 種類:ダム貯水(辺野喜ダム)
利用状況:水道200戸 4,300人、沖縄本島30市町村に水道水を供給
水源の流量:21,000m3/日
地域の概況 沖縄本島最北端に位置する国頭村は、主峰与那覇岳を中心に大小の連山が起伏し、山・川・海の自然の美しさに恵まれた山紫水明の地となっています。当村は、県内外からは別名「山原(やんばる)」と呼ばれ親しまれており、豊かな森林を背景に沖縄県の「水ガメ」として、本島の主要5ダムのうち3つのダムと数多くの河川があり、各河川から水道用水等として表流水が取水され、沖縄本島34市町村のうち、30市町村に水を供給するなど貴重な水源地域となっています。
主要ダムの1つである辺野喜ダムの上流の大川の森は、イジュ、センダン、クスノキ等の暖帯性植物、シバニッケイ、ヒメツバキ、ヘゴ等の亜熱帯植物が混在しており、本流域の水源機能の向上を図るため、県及び村による積極的な森林施業による人工林が、流域面積の50%以上を占めており、豊かな自然の中には、国指定の天然記念物のノグチゲラ、ヤンバルクイナ、ヤンバルテナガコガネが生息しています。また、昭和61年の辺野喜ダムの完成とともに、ダム祭、水源地見学ツアー、トリムマラソン等のイベント・レクリェーションが活発に開催されています。